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1. ポンペイと考古学の魅力
- ポンペイは古代ローマ帝国の地方都市であり、79年のヴェスヴィオ火山の噴火により埋もれ、当時の生活が「タイムカプセル」のように保存されている。
- ポンペイの遺跡からは、古代エジプトの影響を受けたアミュレットやガラス製品、壁画のモチーフなどが発見されており、考古学者にとって非常に魅力的な研究対象である。
- 研究者は、ポンペイの発掘を通じて、当時の人々の生活様式や文化に直接触れることができる。
2. エジプト考古学の実際
- エジプト考古学者は多忙な日常を送り、発掘調査や研究に没頭している。
- 研究者はシリアやエジプトを訪れ、多様な文化や歴史的背景を持つ地域の遺跡を調査し、考古学的発見を目指している。
- 地元の人々との交流や協力により、調査が進められており、現地の文化を学ぶことが研究の一環となっている。
3. 研究者としての成長
- 大学院生からの成長過程で、研究者は自身の専門分野を深め、考古学の魅力に引き込まれていく。
- 研究者は、発掘を通じて新たな発見をする喜びを感じながら、困難な状況にも直面することがある。
- 自らの経験を通じて、考古学の面白さや魅力を再確認し、学問に対する情熱を持ち続けている。
4. 現代の考古学と技術
- 現代の考古学は、技術の進歩により新たな研究手法が導入されており、調査や発掘がより効率的に行えるようになっている。
- デジタル技術や測量機器の使用が増え、発掘現場でのデータ収集や分析が迅速に行われる。
- これにより、考古学者はより多くの情報を得ることができ、過去の文化や文明をより深く理解することが可能となっている。
5. マヤ文明とその研究
- メキシコ・中米のマヤ文明についても詳しい記述があり、発掘作業や研究の重要性が強調されている。
- マヤ文明の研究は、石器や遺物の分析を通じて、当時の人々の生活や社会構造を明らかにすることを目指している。
- 現地の人々との関係構築や文化理解が、研究の成功に不可欠であることが述べられている。
6. 未来への展望
- 考古学の発展には、国際的な協力や新たな技術の導入が重要であるとされており、研究者は未来に向けた新しい挑戦を求めている。
- 研究成果が実社会にどのように貢献できるかを考えながら、考古学の可能性を広げることが求められている。
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冒頭のエジプト考古学者のパートでは、ある程度の地理的イメージ像が結びついている中で、様々な活動方面における開陳具合もあって単著でも楽しめそうであった。
中国パートは短いながらもL先生の話が印象的。マヤ文明に関しては、オカルトとの結びつきを忌避する筆者の信条もあって、堅い印象もあるが研究者のヒストリーとして参考になるのはここなのかとも思う。
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考古学の話と専任の大学教員としての話が半々といったところでしょうか。
あまり大学教員が身近でない人には、そういう職業を知る良い本だと思います。
今の日本の大学教員は大学の事務に忙殺されて、研究どころでないというのはどの分野でも同じでしょう。それでも、大学の専任教員になれたのですから、それは幸運なことだと思います。
もし本当に発掘がしたいのであれば、日本の大学でなくて海外の研究機関に行ったほうが、日本の大学の専任教員よりは現場に出る時間が多くて、なおかつ給料が多い場合も多い気がします。特に海外のものが研究対象の研究者にとって、日本の大学に職を得る魅力って、何なんでしょうかね・・・。
いろいろと考えさせられました。
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(借.新宿区立図書館)
3人の著者のうち表題にぴったりなのはエジプト考古学者の大城道則氏のもの。苦労しているのがよくわかる(でも楽しそう)。元大学職員としてはあるある部分がたくさん。ここは一気に楽しく読める。中国考古学者の角道亮介氏の部分は、ちょっと以前の時代の中国での発掘の様子。短いこともあってこれはこれですっと読める。問題は主著者のメキシコ・中米・マヤ考古学者の青山和夫氏の部分。大変優秀な方のようだし、いろいろ文章も書いておられるようだが、どうもこの本を見ると一般向けに楽しく書くというのはあまり得意ではないのかもしれない。個々の話題では面白いものもあるのだが、全体的にはうまくまとまっていないような気がする。読むのにちょっと苦労した。
あと、書名の中にある「発掘が出来ません」の部分が書かれているのは大城氏の部分のみ。後半の2氏はまさに発掘の話。それはそれで面白いのだが若干羊頭狗肉気味か。(多分出版社の都合でつけた題なのだろう)
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インディージョーンズで憧れた考古学者の日常がこんなに忙しいとは。
情熱と周りサポート、根性がなければとても続けられない仕事だと感じました。
内容は、読みやすく、とても面白いです。