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第1章 人類は言葉で進化する
人間の精神文化は、言葉と共に進化してきた。
書き言葉の誕生は文明発展の原動力。
漢字・ひらがな・カタカナの併用や、大和言葉の柔らかさが日本語の豊かさを支える。
言葉は人格をつくり、時空を超えて人の魂を伝える媒体である。
第2章 愛すべき言葉の世界に遊ぶ
古典や口承文学に宿る言葉の多義性と美しさを味わう。
「まつ」「み」「えみ」など、古語は豊かな意味層を持つ。
日本語独自の音数文化(五七五)に根差した表現(俳句・短歌)。
「もののあはれ」や和歌的感性が、日本人の情緒や文化的想像力を支えている。
第3章 魂を震わせる言葉を耳で聴く
言霊は文字だけでなく「声」としても強い影響力を持つ。
歌やスピーチ、語りなど音声表現が人の感情を動かす。
声の「間」「リズム」「音色」が、意味以上の感動を伝える。
音読・朗誦による言葉の身体化が、心を整え、力をくれる。
第4章 古の人の言葉に希望を見る
古典、家訓、日記、哲学書などに込められた言葉は現代に希望を与える。
ソクラテスの倫理、戦時下の青年の学び、父祖の言葉など、時間を超えて励まされる。
古人の言葉は“生きた思想”として、今を生きる力になる。
精神文化の継承とは、言葉を受け継ぎ、味わい、自分の中に根づかせること。
第5章 言葉を生きる原動力にする
名言・格言を「私的アンソロジー」として自分の武器にする。
言葉が人生の判断基準や行動の指針になりうる。
名言との出会い方(パラパラ読み・日記など)や、真贋の見極め方を実践的に解説。
言葉は「生きる支え」「行動のトリガー」として、人生をより良く導いてくれる。