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◎ 序章:CIOを取り巻く状況と役割
日本のIT投資動向とクラウド・SaaS活用の実情。
CIOの役割は「情報システム管理者」から「経営の中核・変革リーダー」へ進化。
今後は生成AI、環境配慮、倫理・ガバナンスにおいても舵を取ることが求められる。
◎ 第1部:ITマネジメント
CIOに必要なマネジメント領域の全体像を整理。
戦略策定:デジタル・IT戦略を経営戦略に結びつける構想力。
ITガバナンス:ヒト・モノ・カネ・リスク・データの統合管理。
投資管理:投資評価・ポートフォリオ・ROIマネジメント。
組織・人材管理:柔軟かつ強靭なIT組織づくり、リスキリング。
ソーシング戦略:外部委託・パートナーシップの最適化。
組織風土改革:現場主導のイノベーション文化の醸成。
グローバル運営:地域特性に応じた標準化と柔軟性の両立
。
◎ 第2部:ITケイパビリティ獲得
技術と実行力を企業価値に変換する力=「ITケイパビリティ」。
テーマ創出・仮説検証:新規価値の連続創出サイクル。
超上流デザイン:構想段階からステークホルダーと協働。
UX/UI設計:顧客起点のサービス設計とデザイン経営。
データアナリティクス:データ駆動型経営のための組織・技術整備。
デジタル基盤:アジリティとレジリエンスのあるアーキテクチャ。
AI・自動化:生成AIなどの技術を安全かつ効果的に活用。
開発・運用:アジャイル/DevOps/SRE/AIOpsへの転換。
レガシー刷新:老朽化システムからの脱却と全体最適化
。
◎ 第3部:ITリスク管理
企業の存続を左右するサイバー・自然災害などへの対応。
情報セキュリティリスクの多様化と深刻化。
クラウド・IoT・AI・サプライチェーンなどの新たなリスク領域。
セキュリティ・バイ・デザインとSIRT体制の構築。
大規模災害への備えとしての事業継続計画(BCP)。
法的・倫理的リスクと経済安全保障への対応
。
■ 本書の核心メッセージ
CIOは単なる技術責任者ではなく、「企業の変革を担う戦略リーダー」である。
成功するCIOは、技術・人材・業務・社会的責任のすべてに目を配るバランサー。
DX推進に必要な知見とノウハウが、本書には網羅的・実践的に整理されている。