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2025/04/03 10:34
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3月31日で渋谷西武でやっていた「宇宙戦艦ヤマト全記録展」が終わりました。最終日に駆け込みで行ってきました。その展示の中で著者、氷川竜介個人蔵のヤマト浮上映像が供出されているのを見て、ほんとに好きなんだなぁと尊敬の気持ちでいっぱいです。だからこそATACの副理事長なんだろうと思います。庵野秀明が自分の幼少期に刻み込まれたコンテンツを次々リブートしていることに賛否両論ありますが、その活動も本書の著者のような仲間がいるからこそ加速度が上がっているのだと思います。この春からTVで始まるガンダムGQuuuuuuXの映画を見てきてIPが時代を超えるってこういうことなんだろうな、と思っていたところでした。IPの過去と現在を繋ぐキーマンの庵野・氷川世代であり彼らが、今めちゃくちゃ仕事しているってことをうれしく思います。そしてその世代の共通のプラットフォームが「アニメージュ」じゃなくてその一時代前のアニメと特撮が未分化だった「テレビランド」「テレビマガジン」だったという指摘は非常に刺激的でした。急に1975年、春のテレビマガジンで仮面ライダーストロンガーの隣にエメラルド色の勇者ライディーン(まだその名前じゃなかった…)についての読者の反応を探るような記事があったような記憶がよみがえりました。「テレビまんが」ユニバース、確かにすっかり忘れ去られている気がします。ジャンルの隔たりを感じていないことが現在の庵野秀明の大活躍の秘密なのだと思いました。この本、最後に行くにつれ興奮度上がってきます。
2025/03/17 13:18
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オタク第1世代である筆者が、自身の経験をベースに60年代から70年代にかけての「アニメ」や「特撮」がまだ「テレビまんが」として一括りにされていた時代を振り返り、「アニメ史」や「特撮史」といったジャンル限定の視点では見落とされてしまいがちな、アニメも特撮もない交ぜの状況から生まれてきたサブカルチャーを「空想映像文化」として捉え直そうという試み。
これはもう、実際にリアルタイムで体験してきた世代にしか書けない内容。
2025/05/08 08:36
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第1章 テレビの時代とキャラクタービジネス
テレビとキャラクタービジネスの活性化: テレビ時代に入り、キャラクタービジネスが活性化した。特に「怪獣ブーム」はキャラクタービジネスを進化させた。
「神様」たちの影響: 「漫画の神様」手塚治虫と「特撮の神様」円谷英二は、それぞれの分野で変革を起こし、「怪獣ブーム」を牽引した。手塚の『W3』がブームを呼び起こし、『ウルトラQ』の誕生にも円谷の「"奇"の発想」が大きく貢献した。
怪獣から妖怪へ、そしてヒーローへ: 怪獣ブームの後、『悪魔くん』や『ゲゲゲの鬼太郎』といった妖怪ブームへと繋がり、その後ヒーローよりも怪獣が人気となる「第2次怪獣ブーム」の前史が形成された。
「テレビまんが文化」と「漫画文化」: 『サイボーグ009』のような作品はティーン層に訴求し、「テレビまんが文化」と「漫画文化」の融合を促した。
『ゴジラ-1.0』の快挙: 『ゴジラ-1.0』がハリウッド映画を抑えてアカデミー賞視覚効果賞を受賞したことは、日本映画界の快挙であり、「アニメと特撮の同時受賞」に意味がある。これは、世界戦略のもと大予算で製作されるハリウッド映画に対する日本の低予算映画の勝利とも言える。
『アニメージュ』以前と以後: 雑誌『アニメージュ』の創刊はアニメ文化に大きな功績をもたらしたが、それ以前からアニメを扱った雑誌が存在しており、「アニメージュ以前が無かったことにはされたくない」という意識がある。「『アニメージュ』文化がテレビまんが文化を上書きした」という見方もあるが、『アニメージュ』創刊号には「別冊テレビランド」と表記されており、「テレビまんがはテレビアニメの旧称」とされていた時代背景がある。
「テレビまんが」の概念: 「テレビまんが」という呼称には「子ども向け」の印象があり違和感があるかもしれないが、当時は「アニメと特撮」の垣根がなかった状態を指す総称であった。子ども向けテレビ雑誌や混載盤アルバムなど、その証拠は多数存在する。
メディアミックスとクロスオーバー: アニメと特撮は互いに影響を与え合い、クロスオーバーや切磋琢磨が多数発生した。「魔法少女もの」の研究においても、実写ドラマ『コメットさん』のような「特撮・セルアニメ・人形アニメ」の越境性を無視することはできない。
キャラクタービジネスの進化: テレビ時代のキャラクタービジネスは、単なる「消えもの」ではない「キャラクターメディア」として活性化した。
「テレビまんが文化」の「死」と再生: 「テレビまんが文化」の「死」だけではなく、再生も視野に入れることで、新しい観点からより良い未来を見つけられる。これは、本来異なる世界観に属するキャラクターたちが共通の危機に立ち向かうという「越境的、横断的」かつ「ユートピア的」な概念である。
第2章 60年代と第1次怪獣ブーム
特撮とアニメの併走: 映画全盛期だった50年代、「特撮」と「アニメ」は併走し、大きなヒットを生み出した。円谷英二が特技監督に昇格し、年数本の特撮映画が製作された一方で、東映動画(現・東映アニメーション)は長編漫画映画『白蛇伝』で年間1作の製作を定常化した。
「テレビまんが文化��」の拡大: 60年代に入ると、テレビ時代が到来。手塚治虫の『鉄腕アトム』がテレビアニメ化され、その後の『ウルトラQ』『ウルトラマン』といった特撮番組や、水木しげる原作の『悪魔くん』といった漫画原作の特撮番組が追従して「第1次怪獣ブーム」が起きた。テレビという同じ「場」に乗ったことで、アニメと特撮の融合による進化・発展が映画時代よりも激化した。
日本独自の優位性: 日本独自の優位性が存在したにも関わらず、アニメと特撮の分断が進んでしまったのはなぜかという問いがある。
シン・ジャパン・ヒーローズ: 『シン・ゴジラ』『シン・ウルトラマン』『シン・仮面ライダー』といった新作劇場映画の成功は、日本の怪獣映画の復活であり、未来への可能性をもたらした。序章で触れた『ゴジラ-1.0』の受賞は、その流れを汲むものである。
「テレビまんが」再点検: なぜ日本のアニメ・特撮文化は独自性を宿したのかというテーマに対し、これまでの整理では見落とされてきた要素を「テレビまんが」というキーワードで再点検し、細部に焦点を当てつつ、社会全体との関連性から変化の本質を掴むことを目指す。
第3章 70年代と第2次怪獣ブーム
映画とテレビの攻防: テレビ時代に入り、映画会社はテレビ局に対し、テレビアニメ・特撮番組の配給権を巡る攻防を繰り広げた。東映、東宝、円谷プロダクション、国際放映といった会社は、テレビ番組を製作・販売することで収益を上げようとした。
キャラクタービジネスの進化: テレビ番組はキャラクタービジネスの基盤となり、玩具などの関連商品展開を伴うようになった。
「テレビまんが」の定着: 「テレビまんが」という呼称は定着し、子ども向けのテレビ番組や関連雑誌を指す言葉として広く認識されるようになった。
円谷英二と手塚治虫: 円谷英二は『ウルトラQ』『ウルトラマン』といった特撮番組をヒットさせ、「特撮の神様」と呼ばれた。手塚治虫は『鉄腕アトム』をテレビアニメ化し、日本のテレビアニメの基礎を築いた。
『ウルトラQ』誕生の立役者: 『ウルトラQ』の成功には、当時の少年漫画雑誌「少年マガジン」編集部の「"奇"の発想」が大きく貢献した。手塚治虫の『W3』を巡る事件が、「少年マガジン」が怪獣ブームを招来するきっかけとなった。
「テレビまんが時代」の転換点: 『W3』事件は「テレビまんが時代」の転換点となり、「少年マガジン」は怪獣記事や図解を積極的に掲載し、「怪獣図鑑」のような出版物をヒットさせた。
怪獣から妖怪へ: 怪獣ブームの後、『悪魔くん』や『ゲゲゲの鬼太郎』といった妖怪ブームが起きた。
「変身ブーム」の到来: 「第2次怪獣ブーム」は「変身ブーム」として到来し、『仮面ライダー』のヒットがその象徴となった。これは、「ヒーローよりも怪獣が人気」だった第1次怪獣ブームとの大きな差別化ポイントであり、「変身ごっこ」という模倣性がブームを支えた。
ポピーの躍進: 玩具メーカーのポピーは、「光る・回る」といったギミックを仕込んだ『仮面ライダー』の変身ベルトをヒットさせ、「ジャンボマシンダー」のような大型玩具も成功させ、玩具商戦を本格化させた。
玩具と作品の関係: 玩具の企画が先行し、作品がそれに合わせて製作されるケースも増えた。これは、作品の売���目標達成のために玩具展開が重要視された結果である。
「設定」の力: 「設定」は、作品世界を豊かにするだけでなく、キャラクタービジネスにおいても重要な要素となった。「怪獣図鑑」に掲載された怪人解剖図や敵基地内部図解のような付加情報は、視聴者に想像の自由を与え、「世界観消費」や「データベース型消費」に繋がった。
「テレビまんが文化」の寛容性: 「テレビまんが文化」は、作品の垣根を越えたキャラクター共闘や、ファンによる二次創作、同人誌といった活動を許容する寛容性を持っていた。これは、後の「おたく文化」に繋がる重要な要素である。
第4章 ロボットアニメブームから「ヤマト」へ、そして第3次怪獣ブームへ
テレビ局の役割: 70年代、テレビ局は玩具メーカーを主要なスポンサーとする子供向けアニメ・特撮番組を放送し、これらの番組はメディアミックス展開によって大きな収益を上げた。特に東京12チャンネル(現・テレビ東京)は、全国ネットではないローカル局という特性を活かし、コストを抑えた番組制作や、放送時間の不規則さを「テレビまんが雑誌」が補完するという役割を担った。
ロボットアニメブーム: 70年代後半には「ロボットアニメブーム」が到来し、『超電磁マシーン ボルテスV』や『闘将ダイモス』といった作品がヒットした。これは、玩具メーカーのポピーと東映(アニメーション)の連携によるものが大きい。
「宇宙戦艦ヤマト」の衝撃: 『宇宙戦艦ヤマト』は、それまでの子供向けアニメとは一線を画すシリアスなSF作品として、ティーン層や若者層に大きな衝撃を与えた。これは、アニメと特撮が未分化だった時代から、それぞれの文化が確立していくプロセスを加速させた出来事と言える。
メディアと受け手の関係の変化: 『ヤマト』の成功は、「受け手」だったファン層が作品の制作に関わるようになり、メディアと受け手の関係が変化していくきっかけとなった。ファンクラブ活動や同人誌制作など、ファンによる自発的な活動が活発化した。
「アニメージュ」創刊: 1978年、『アニメージュ』が創刊され、アニメを専門的に扱う雑誌が登場した。これにより、アニメ作品の分析や批評が深まり、ファン同士の交流も活性化した。
「テレビまんが文化」の終焉と「おたく文化」の始まり: 『ヤマト』の成功は、「テレビまんが文化」の終焉を告げ、後の「おたく文化」に繋がる重要な転換点となった。作品を深く追求し、分析する「研究」的な姿勢や、同人誌のような自発的な創作活動は、「おたく文化」の特徴とも言える。
「データ収集」と「研究」: 『アニメージュ』の編集者たちは、作品に関する資料を収集し、分析、整理、リスト化するといった「研究」的な姿勢で雑誌を制作した。これは、作品の魅力を深く掘り下げ、ファンに新たな視点を提供することに繋がった。
第5章 ロボットアニメブームから「ヤマト」へ、そして第3次怪獣ブームへ(続き)
メディアと受け手の変化: 『ヤマト』の成功により、受け手だったファン層が作品の制作に関わるようになり、メディアと受け手の関係が変化した。特に若い世代の間で、アニメ制作に関わることへの憧れが高まった。
「アニメ雑誌」の誕生: 『アニメージュ』などのアニメ雑誌が登場し、アニメを専門的に扱う��うになったことで、作品の分析や批評が深まり、ファン同士の交流も活性化した。
「おたく文化」の萌芽: 『ヤマト』をきっかけとしたファンによる自発的な活動や、「研究」的な姿勢は、後の「おたく文化」に繋がる重要な要素となった。
「アニメと特撮」の融合: 『ヤマト』は、アニメと特撮の融合という観点でも注目すべき作品だった。作品中で使われたメカ描写や特撮的な表現は、その後のアニメ作品に大きな影響を与えた。
「テレビまんが文化」の終焉: 『ヤマト』の成功は、それまでの子供向けアニメ・特撮番組を中心とした「テレビまんが文化」の終焉を告げ、より多様な作品が登場する時代へと移行するきっかけとなった。
第6章 「テレビまんが」の定義と誕生秘話
「テレビまんが」の定義再考: 「テレビまんが」という言葉は、単に子供向けテレビ番組を指すのではなく、アニメと特撮が混在した当時の映像文化全体を指す言葉として再定義されるべきである。
「テレビランド」誕生秘話: 雑誌「テレビランド」の誕生には、東映の渡辺亮徳と徳間書店の秋田君夫、加藤昇といった人物が深く関わっていた。彼らは、子供向けテレビ雑誌の市場に可能性を見出し、「テレビランド」を創刊した。
仮面ライダーV3とテレビランド: 「テレビランド」創刊号の表紙には『仮面ライダーV3』が起用され、その人気を牽引した。これは、「変身ブーム」が第2次怪獣ブームの中心であったことを示している。
ポピーの成功と玩具ビジネス: ポピーが『仮面ライダー』の変身ベルトをヒットさせたことは、玩具ビジネスにおいて大きな成功を収めた事例である。これは、マスゴミ玩具が大きな収益をもたらすことを証明し、その後のキャラクタービジネスに大きな影響を与えた。
玩具と作品の関係性: 玩具メーカーの意向が作品内容に影響を与えるケースも増え、玩具と作品の関係性はより密接になった。
「設定」の重要性: 「設定」は、作品世界を豊かにするだけでなく、玩具展開においても重要な要素となった。玩具に付加された情報やギミックは、子供たちの想像力を刺激し、遊びを広げた。
「テレビまんが文化」の寛容性: 「テレビまんが文化」は、作品の垣根を越えたキャラクター共闘や、ファンによる二次創作、同人誌といった活動を許容する寛容性を持っていた。これは、後の「おたく文化」に繋がる重要な要素である。
「階級構造」と「設定」: 作品における「階級構造」や「設定」は、単なる物語の要素だけでなく、産業的なメリットも生み出した。これにより、作品の多様性が生まれ、ファン層も広がった。
日本の独自性: 日本のアニメ・特撮文化には、他国とは異なる独自の発展を遂げた理由が存在する。これは、「テレビまんが文化」におけるアニメと特撮の混在や、玩具ビジネスとの密接な連携などが要因として挙げられる。
第7章 ロボットアニメブームから「ヤマト」へ、そして第3次怪獣ブームへ(続き)
ロボットアニメブームの終焉: 70年代後半に盛り上がったロボットアニメブームは、作品のマンネリ化や視聴率の低迷により終焉を迎えた。
「宇宙戦艦ヤマト」のヒット: 『宇宙戦艦ヤマト』は、ロボットアニメブームが終焉を迎える中で登場し、新たな層を獲得してヒットした。これは、それま��の子供向けアニメとは異なる、シリアスなストーリーやキャラクター描写が支持された結果である。
「ヤマト」の与えた影響: 『ヤマト』は、その後のアニメ作品に大きな影響を与え、アニメファン層を拡大させた。また、アニメ制作の現場にも変化をもたらし、より複雑な設定やストーリーを持つ作品が登場するようになった。
「アニメージュ」の役割: 『アニメージュ』は、『ヤマト』を積極的に取り上げ、その魅力を伝えることで、ファン層の拡大に貢献した。また、アニメ制作の現場に関する情報も掲載し、ファンがアニメ制作に関心を持つきっかけとなった。
「おたく文化」の形成: 『ヤマト』をきっかけとしたファンによる活動や、「アニメージュ」などのアニメ雑誌の登場は、後の「おたく文化」形成に繋がる重要な要素となった。
「特撮メカ」の再評価: 『ヤマト』に登場するメカニックは、それまでの特撮作品に登場するメカとは異なるリアルな描写が特徴であり、「特撮メカ」の再評価に繋がった。
「テクノポイジャー」の失敗: 「テクノポイジャー」は、『ヤマト』の成功に触発されて制作されたロボットアニメだったが、失敗に終わった。これは、『ヤマト』が持つ独自性や、当時のアニメ市場の変化に対応できなかったことが要因として考えられる。
「テレビまんが文化」の断絶: 「テクノポイジャー」の失敗は、「テレビまんが文化」と新たなアニメ文化との間に決定的な断絶が生じたことを示している。
第8章 ロボットアニメブームから「ヤマト」へ、そして第3次怪獣ブームへ(続き)
メカ描写の進化: 『機動戦士ガンダム』に登場するモビルスーツは、それまでのロボットアニメに登場するロボットとは異なる、よりリアルなデザインや設定が特徴であり、メカ描写の進化に大きな影響を与えた。
プラモデルブーム: 『ガンダム』のヒットは、プラモデルブームを巻き起こし、関連商品展開が作品の成功に不可欠な要素となった。
「ヤマト」と「ガンダム」の比較: 『ヤマト』と『ガンダム』は、どちらもSF作品であり、宇宙を舞台としている点や、メカニックが登場する点など、共通点が多い。しかし、『ヤマト』がストーリー重視であるのに対し、『ガンダム』は設定や世界観の作り込みに重点を置いている点が異なる。
「設定」の重要性: 『ガンダム』の成功は、「設定」の重要性を改めて示し、その後のアニメ作品に大きな影響を与えた。詳細な設定や世界観は、ファン層を拡大し、関連商品展開を促進する効果がある。
「テレビまんが文化」の終焉: 『ガンダム』の成功は、「テレビまんが文化」の終焉を決定づけ、より多様な作品が登場する時代へと移行するきっかけとなった。
「おたく文化」の形成: 『ガンダム』のヒットは、「おたく文化」の形成に大きな影響を与え、作品世界を深く追求するファン層を拡大させた。
日本独自の発展: 日本のアニメ・特撮文化は、他国とは異なる独自の発展を遂げた。これは、「テレビまんが文化」におけるアニメと特撮の混在や、玩具ビジネスとの密接な連携などが要因として挙げられる。
「アニメと特撮」の融合の可能性: 今後の映像文化において、「アニメと特撮」の融合が新たな可能性を生み出す可能性がある。
最終章
「テレビまんが」の再評価: 本書は、「テレビまんが」という言葉を再評価し、アニメと特撮が混在した当時の映像文化全体を指す言葉として捉えることを提案している。これにより、日本の特撮・アニメ文化の独自性や、その後の発展に繋がる重要な要素が見えてくる。
メディアと受け手の関係の変化: テレビ時代の到来や「ヤマト」のヒットは、メディアと受け手の関係を大きく変化させた。受け手だったファン層が作品の制作に関わるようになり、自発的な活動が活発化した。
「おたく文化」の形成: 『ヤマト』や『ガンダム』のヒットは、「おたく文化」の形成に大きな影響を与え、作品世界を深く追求するファン層を拡大させた。
「設定」と「キャラクター」: 「設定」や「キャラクター」は、作品世界を豊かにするだけでなく、キャラクタービジネスにおいても重要な要素となった。
日本独自の発展: 日本のアニメ・特撮文化は、他国とは異なる独自の発展を遂げた。これは、「テレビまんが文化」におけるアニメと特撮の混在や、玩具ビジネスとの密接な連携などが要因として挙げられる。
今後の展望: 今後の映像文化において、インターネットの普及や技術の進化により、メディアと受け手の関係はさらに変化していくと予想される。このような変化の中で、日本の特撮・アニメ文化がどのように発展していくのか注目される。
重要なアイデアまたは事実:
「テレビまんが」は、単に子供向けテレビ番組を指すのではなく、アニメと特撮が混在した当時の映像文化全体を指す言葉である。
「怪獣ブーム」や「変身ブーム」は、単なる流行ではなく、キャラクタービジネスやメディアミックス展開を促進する重要なきっかけとなった。
『宇宙戦艦ヤマト』や『機動戦士ガンダム』は、その後のアニメ作品に大きな影響を与え、アニメファン層を拡大させた。
「おたく文化」は、作品世界を深く追求するファン層を中心に形成され、二次創作や同人誌制作といった活動が特徴である。
日本のアニメ・特撮文化は、他国とは異なる独自の発展を遂げた。これは、「テレビまんが文化」におけるアニメと特撮の混在や、玩具ビジネスとの密接な連携などが要因として挙げられる。
『ゴジラ-1.0』のアカデミー賞受賞は、日本の特撮・アニメ文化が世界に認められた快挙であり、今後の可能性を示唆している。
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