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『十二月の奇跡』
歳を取って孤独な彼
出会ったのは小さな天使
彼の何が変わっていくのだろう
『雪うさぎの夜』
人の気配のない夜の空港
出会ったのは冷たいけれど暖かい雪うさぎ
見覚えのあるお店の人は だれ?
『竜が飛ぶ空』
将来を決めると言える受験生
ちょっぴり気弱な、、、は……
いえいえ優しいのですよ彼は
思い出した言葉は
母のない子と子のない母と
希望は
空飛ぶ竜に 乗りたいよー
『屋上の神様』
空港の屋上、展望デッキ
そこで出会ったのは神様とお使いの狐
目に見えない存在とであったら……
見えないものを畏れる心は信じる心にもなるのだろう
いつでも 信じていよう 見えないものも
『夢路より』
小学生のころの思い出
懐かしい出逢い
彼の生き方は しなやかで優しく
頑張り過ぎないのが心にしみてくる
返ってきた寿命を大切に……
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やさしく背中を押してくれる。そして、これからも一歩ずつ進んで行こうと思わせてもらえる。早紀ワールドガッツリ堪能させてもらいました。
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シリーズ2作目。今回は「再会」がテーマ。
たくさんの人が行き交う空港は、確かに偶然の再会が起こり得る場所。
私も成田空港で、遠く離れた場所に住む旧友にばったり会ったことがあったなぁ。
会えるはずのなかった人との再会は嬉しく、ちょっと切なくて…
本の内容とは関係のないことまで、あれこれ思い出してしまった。これも村山さんの魔法?
ファンタジー要素たっぷりで、猫ちゃんも登場したり…村山早紀さんらしい優しい物語だった。
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これもシリーズになったのね?と、まずは思う。
今回はそれぞれの話につながりはなかったので読みやすかった。
今回の方が泣けた〜。ファンタジーなのに泣ける。涙腺緩くなってるのかな?などと思ったり。素直に『良かった』と言いましょうよ!と、自分に言うのです。笑
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【収録作品】
第一話 十二月の奇跡
第二話 雪うさぎの夜
第三話 竜が飛ぶ空
第四話 屋上の神様
最終話 夢路より
ファンタジー風味の温かい物語。
できすぎなくらいよくできたお話なのに、ただただ涙が流れるのはなぜだろう。著者の紡ぐ物語はなぜか心に響く。
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Amazonの紹介より
5つの物語が織りなす、空港をめぐる出会いと別れ。あなたに、また会える。
◆第一話 十二月の奇跡◆
ろくでもない人生を送ってきたと嗤う老人は、空港で我が身を振り返る。そんな彼にも身のうちに抱いた宝石のような思い出があった。
◆第二話 雪うさぎの夜◆
海外で気が向くまま自由に暮らしてきた、画家兼ライターのあずさは、久しぶりの帰郷の後、夜の空港で、穏やかに生きた亡き母を思う。
◆第三話 竜が飛ぶ空◆
世界を救う医師を夢見て浪人中の翔太郎は、嵐の空港で、
魔法使いのような不思議な男に出会う。亡き父に似たそのひとの正体は?
◆第四話 屋上の神様◆
子どもの頃から、涙をこらえ、頑張ってきたタクシー運転手の今日子。思わぬ病を得て気弱になった彼女が空港の屋上で出会ったのは、二匹の狐とそして――
◆最終話 夢路より◆
出張のため、都会の空港に降り立った司。ストリートピアノを奏でる青い目の老婦人になぜか懐かしそうに声をかけられ――
空港を舞台にした不思議な物語でしたが、どのエピソードも感動しました。
全5話で、特に横の繋がりはありませんが、はっきりとは描かれていませんが、おそらく同じ空港、(もしかしたら羽田空港)が舞台かと思います。
賑やかとは裏腹に、静かな片隅で主人公たちは不思議な出会いに遭遇します。それは、それぞれの人生の中で印象が強い人物・出来事であり、その続きを体験することになります。
各エピソードは、思ったよりはあっさりと完結するので、もうちょっと雰囲気を楽しみたかったのですが、少しの時間でも、こちらとしては心が温まりました。
それぞれの主人公は、冒頭、疲れといった冷たさを感じたのですが、「出会い」を通じて、みんなが前向きに「陽」となっている描写に微笑ましく映りました。
内容としては切ない要素もありましたが、一つの奇跡があったことによって、前へ進もうとする展開は読んでいて、安心感がありました。
現実に、もしかして自分の使っている空港の片隅では・・といった妄想を膨らますこともできるので、個人的には好きなジャンルでした。
自分だったら誰と会いたいんだろうと思いながら、空港で楽しみたいと思いました。
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じわーとくる珠玉の短編集。短編は好きではないのに…村山さんうまい。未来に向かって飛び出す空港が舞台なのに死の影漂う作品多いのは気になるが、青空が広がる寒い冬の一日、心はポカポカ温まる。
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2022年に刊行された『風の港』に続くシリーズ第二弾。
「十二月の奇跡」
「雪うさぎの夜」
「竜が飛ぶ空」
「屋上の神様」
「夢路より」
空港を舞台にした5話収録の連作短編集。
副題に『再会の空』とある通り、其々の再会に胸が躍り心弾み、時に涙が零れる。
第一話から良かった。
病を抱えた60代後半の男性の奇跡的な再会。
もう泣くしかない。
第二話では私の故郷・富山の物語が描かれており方言と雪深い実家の風景を思い出し郷愁に浸った。
故郷を想う時、そこにはいつも家族の笑顔がある。
村山早紀さんの作品はあたたかだ。
読後は優しさに包まれる。
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『風の港』の続編。羽田空港を舞台にした5編のオムニバスストーリー。
前回の作品に比べてファンタジー要素が強いお話が多かったかな…。
空港に行く事が最近はめっきり減ってしまったけれど、あの大きくて、たくさんの人が行き交う中、空港の中のお店やスポットで奇跡の出会いがあると思うと素敵な場所ですね。
色々な思いを持ち空港に立ち寄る人たちに起きた奇跡の物語は心温まる物ばかり。中でも最初の「十二月の奇跡」は一番心に残りました。彼が二十代の頃に負った顔の傷。読み始めた時の彼の印象からは想像もつきませんでした。
昔お世話になった人、会いたい人に私もまた再会したくなりました。
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羽田空港を訪れた人々の様々な再会の話。
父親からの暴力から母子を護った男の再会、母を見送りフランスに帰る娘の雪うさぎとの再会、死んだ父親と再会したような受験生、稲荷の狐と再会した一人暮らしの女性、子供の時に助けた猫との再会。
冒頭の「十二月の奇跡」が特に好きな小説だった。
前作の漫画家、新人作家、魔術師との再会物語も良かったが、今作も安心して読めて心穏やかになる小説だった。
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やさしい出会いと別れの物語。
飛び立つ前のひととき、自分をふと振り返るような。
個人的には「竜が飛ぶ空」が一番すき。
出会えるはずがなかった人、交わるはずのない世界が交わる。
そしてほんの少し前に進めるような気がする。
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前作も読んだけど、
こんなにファンタジー色強かったかなと思いつつ、
こんな奇跡が世の中のどこかで起きたっていいじゃないかとも思いながら読了。
ちょっとだけ生きるのが不器用な人に
奇跡は起きるのかなあ。
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風の港ー空港なんだと、短編2作目で気づく。
一作目は秀逸だなーと思って堪能したが、あとの作品は私の好みではなかった。
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空港を訪れる人々が小さな奇跡に触れる語。四季で彩られる空港や人々の想いが温かい。不思議な場所よね空港って、ほんまにこういう奇跡が起こっても良いなと思える場所というか。空港で1泊2日旅したんやけど、楽しくて充実して私らだけ別の時間流れてるようで良かった。
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先日読んだ『風の港』の続編。
前作は春の空港の、1日を描いた作品だったけど、
今作は四季折々の空港が舞台。
今作は「再会」がテーマなので、5つの物語それぞれ
過去の出来事を回想し、思わぬ人との再会を果たす。
前作よりファンタジー要素があり、
ちょっと、不思議な世界に入り込んだよう。
どのお話も温かく包みこんでくれるような優しいお話だった。
特に印象に残ったのは
母と娘の生き方を対比した『雪うさぎの夜』
海外をさすらう娘と
山間の町で穏やかに暮らし続けた母。
どちらも人生も間違っていなくて、
それぞれに人生の旅があり、空がある。
最期に自分が、この旅が幸せだったと思える終わりを迎えられたらきっとそれでいい。