投稿元:
レビューを見る
台所の停戦良すぎる。
冷蔵庫のことで嫌な思いをする子は最後にしよう。これは受け継がないでおこう。
この気持ちが親に容姿のこと悪くいうのはやめてと言って説得した時の母の気持ちに似ているような気がする。母は祖母から女の子だから〜〜と決めつけるのはやめようと思ってくれたのだろう。私も同じように受け継がないところを見つけて子育てがしたい
イン・ザ・シティの最後の文章
「自分たちにはいくらでも時間がある。だからきっと通り過ぎていくものたちのどれかは、手に馴染んで輝いてくれるだろう」
忘れたくないな
一人暮らしの女性、OLの話が多い。恋人とかで悩みがちだけど1人でストレスに向き合いながら楽しく生活する姿は素敵だ。
投稿元:
レビューを見る
「水車小屋のネネ」に続いて、津村さんの本2冊目でした。
メダカと猫と密室が一番心に残りました。
私にとって短編は、話に入り込む前に終わってしまう感があり、なかなか難しいのが正直なところです。
投稿元:
レビューを見る
カバー装画と挿絵が敬愛する木下晋也さんなのを見てこれは絶対に好きに違いないと思い購入したけど期待どおりだった。
その木下晋也さんの名作「ポテン生活」にも通ずる非日常的な日常が、自分自身の荒んだ日常に何かホッとしたものをくれます。でも「牢名主」と「フェリシティの面接」はちょっと不穏な気持ちになったな。
そして最後の「イン・ザ・シティ」は多分あの名曲のことだろうなと思っていたらやはりそうで嬉しかったな。
オススメです。
投稿元:
レビューを見る
お話の進め方の妙技に乗せられて楽々と各編の結末に導かれました。
書き出し(落語で言えば「枕」)の話題から知らぬ間に本筋に巻き込まれます。あたかも、さざ波に漂ううちに気がつくと沖へ運ばれていたかのようです。カチッとした文体の向こう側に(良い意味で)脱力した地平が広がっています。
この文庫本の帯には「のんびりいこうよ、現代人!」と書かれています。休日にソファやカウチで(お行儀悪く)寝転びながら読んでいただくのも良いかな、と思います。
短編の気軽さと、グデっとしたユーモアに日頃のお疲れもほぐれることでしょう♡
本にフィルムを掛けて売られていた(わたしが行った本屋さんだけ?)ので、内容には触れませんが、ひとつだけ。
最初のお話『レコーダー定置網漁』で、SNSに「ベージュのリップの人はAIの顔認識で六十代と判定されたので実質六十代」って書かれていたって話、本当なのかな? どうでも良いけど気になりましたw
投稿元:
レビューを見る
久々に小説を読了しました。
津村さんの作品はどこか心に残るフレーズが
多くて、共感する部分もあるので、好きな作家さんの一人です。
本作は苦しみながらも社会と闘っている人々を描いている作品が多くて、私も感情移入する箇所が
多かったです。
社会の中で生きていて、ふとした瞬間に何もしたくない、身体が動かない、疲れが溜まった人にの人に読んでほしい一冊です。
投稿元:
レビューを見る
お仕事ものや、親子/人間関係ものといったおなじみの津村節の他、SFチックな「現代生活手帖」、まさかのクリスティもの「フェリシティの面接」が印象的。以下、自分用備忘メモ。
・レコーダー定置網漁
リフレッシュ休暇。靴下の毛玉取り。
・台所の停戦
「もうやめにしよう、と思った。これは受け継がない。冷蔵庫のことで傷付く子は私で最後にしよう。」
・現代生活手帖
いちばん好き、楽しかった。「捨て物ロボット」、利用者の外出中に家に入って、不必要なものをそっと持ち帰って処分してくれるロボット。一年契約で一万円。…ちょっと惹かれる。高性能っぽいデスクをこする操作を「しけた動作」と表現しちゃうところも好き。SFチックと言ったが、SF畑の人はこうは書かないと思うんだよな。
・牢名主
これも好きだった。アドリアナとバーブラね…。
・粗食インスタグラム
マカオとゴルフのくだりに笑った。
・フェリシティの面接
わかる人には一発でわかるのであろうが、私はパイン氏で「あら」と思っただけで、あとで調べてやっとその正体を知った。
・メダカと猫と密室
はじめから終わりまで仕事が嫌になることばかりだけど、それでもどこかおかしみと救いがあるところが本当に津村さんすごいよな。
・イン・ザ・シティ
若者へのエールのような。
投稿元:
レビューを見る
会社や家庭、学校などを舞台に〝面倒臭い〟日常がユーモラス、かつシニカルに描かれる8編。〝あるある〟満載で、近未来SF、ミステリー風など意表を突く設定の話もあって楽しめる。思わずふっと笑える作品群の中、特に可笑しかったのは「粗食インスタグラム」と「メダカと猫と密室」。
投稿元:
レビューを見る
現代生活手帖と粗食インスタグラムが好き。
特に粗食インスタグラムの、オプションが多いことがいや、という感覚は共感が強い。
あんまり料理をすることが好きではないのは、オプションが多すぎるからだと思う。最近、物事のルーティン化について、考えている。選ぶことを減らす。別に何でもかんでも減らしたいわけではなく、休日や自分の好きなことに選択のリソースを残すため。選びたいものを選ぶために、不必要には選ばない実験開催中。