苦手な読書が好きになる
2025/05/28 12:43
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投稿者:むさ - この投稿者のレビュー一覧を見る
本好きだけど、読書が好きかと言われると、ちょっと違うなぁ。好きな話題の本を見たいだけで、読書という体験を楽しんでいるわけじゃないから。
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2025.5.22
作者さんは「読書が苦手」と後書きに示されているけれど、それを読む前に私が第一印象として抱いたのは、私みたいな人間からしたら「全然読める人目線で作られた本」だなあ、でした。
恐らく最初の数章でそれを感じた人は、あまり相性が良くないかもしれないです。
内容としては、喋るフクロウと、最初読書感想文に悩める女の子との対話形式でほぼ全編できているので、読みやすい作りになっています。
フクロウは少し難しい言葉も使うけれど、女の子が「読書が苦手」という立ち位置から質問したり、本を読み解いていく点は良かったと感じました。下部に注釈があって、説明の根拠となったり参考文献などが載っているのも、新たな読書への道につながるかもしれないポイント。
惜しむらくは、多分読書が苦手な人は最初の方で脱落するのでは、ということです。
最初は「読書感想文を書く」ことから入っていくので、結構小難しい読み方を伝授される。例えば「問いかけながら読む」とか、「全部を読まずに掬い取って読む」とか。
普段それなりに読書している私でさえそこまで考えて読まないよ〜!と思ってしまったので、自分が想像していた読書の苦手克服と違うかも…と読まない人ほど感じるかもしれません。
特に良いなと思ったのは、国会図書館や地域の図書館の活用や、活用するに当たっておすすめの本の紹介があるところ。
本は好きだけど、今読みたい本が選べない・分からない人は少なからずいると思うので、そういったときに活用できるサービスや施設を大きめのトピックで示していて、ふんわり知っていたけれど割と手軽に使えそうなサービスであることがわかって、そこに興味津々でした。
私も活用してみたい!
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207ページもあるのに著者の読書猿さんにとっては「薄い本」。これまでの三作と比べて本を読み慣れていない人を想定読者に設定しているようで、対話型のスタイルがとても読みやすく、あっという間に読了してしまいました。
しかし、本書を手にとる人は読書が苦手な人ではなく、ある程度の本好きではないでしょうか。もちろん本をあまり読まない初級者にも、その読み方を学べるように優しく書かれてはいますが、実は重層的になっていて、すでに息をするように本を読む人にも響くようになっているように感じてしまいます。
第1部はサラッと簡単そうに深いことが述べられており、本書の特徴が出ていてとても良いと感じました。また、第2部は『独学大全』でも解説されている内容ですが基本的なところがコンパクトにまとまっていて理解しやすいです。
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全体が、読書が苦手な女の子とフクロウ博士の対話形式で楽しく読める。フクロウ博士がかなり強引に「なのじゃよ」の語尾にこだわってるのが面白い。
第一章は、博覧強記のイメージがある読書猿さんの本(小説)についての本音が書いてあるようで興味深い。
第二章は、独学大全でも紹介していた調べ物のエッセンスが気軽に紹介されており、実は使いでのある貴重な武器になる情報だと思う。
これが宛先の学生さんたちに届くとしたら、ちょっとわくわくした気持ちになる。
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本の読み方がこんなにたくさんあるとは思っていなかった
さらに読みたい本の探し方までわかりやすく書かれていて、勉強になった
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帯に書いてあるように自分は、本は好きだけど読書は苦手なタイプだ。
あとがきを読んで少し救われた気分にもなったし、自分のペースで楽しみを見つけていけたらと思えた。
とりあえず、国立国会図書館に行きたい!
独学大全も読んでみたいけど、買う勇気がない…笑
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『ゼロからの読書教室』、『独学大全』で大きく扱われていなかった「小説」を読むときの心構えや方法がメインで扱われていて個人的にすごく助かった(娯楽で楽しむ読むものだからだろうけど)。
小説の文章の分類と緩急(説明・場面・描写)はこれからずっと忘れずにいたい。もっと早く知りたかった。
というのも、最近読書家・多読の方とお話をしていて、結構細部を読み飛ばしていることに気づいたんだよな。本を読むのが好き・得意な人っていうのは、読み込むところ・飛ばすところを経験や文脈で判断しているんじゃないかと考えていたところ。やっぱりそうなんじゃんと。これだけでも文章に対するハードルはかなり下がった。
大意を掴んで読み進めて全体を何となく知る。全体の理解が細部の理解の助けになるっていう話を思い出した。再読の楽しみのひとつなんじゃないのか。
第2部の図書館の使い方はいきなりレベル上がってもうびっくりしてた。この本は義務教育に使ってほしいとさえ思った。積んでた『調べる技術』も開かねば。
しれっと「リサーチ・ナビ」のテーマグラフ機能代替アプリを「この本の著者が代わりに作った」って出てきて笑っちゃった。
今後も読書に飽きたり離れたりしてしまうだろうから、戻ってくるたびにこの本開くようにしたい。『独学大全』とは違った読まれ方をする「一生使える本」だ。
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独学大全で読書猿さんを好きになり、それから初めての新刊ということで本書を読んだ。正直なところ期待していたものとは違っていたが、久しぶりに読書猿さんの文章を読むことができて嬉しかった。
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Twitterで流れてきたのが気になり購入。
求めていた内容とは少し違いましたが、こんなに「読む」事に種類がある事を知りませんでした。
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読書猿さんの本は『独学大全』『アイデア大全』と購入し勉強させて頂きました。
今回の本は、まずは読みながら「対象年齢はいくつからいだろう…?」と疑問が。再度振り返ったら3頁の左側に小さく「中学生からの~」と書いてあるので、対象年齢は中学生かと。しかし「ゼロから」と言う割には(装丁イラストのカジュアル感からも)後半はかなり読書経験のある人向けでは?と思いました。
他には、夏目漱石の「こころ」の所については、「こころ」をちゃんと読んだ事ある人からの視点で書かれてるので、自分にはヒントにならず…。
全体的に浅く広く感が否めませんでした。
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対談形式でとても読みやすく面白い。
前半は読書感想文の課題に悩んでいる女の子にフクロウがアドバイスするというもの。本は全部読まなくてもいい、最後まで読まなくてもいい等、読書が自由であることを紹介する。様々な物事を物語にしてしまう人間は、小説を通して物語の付き合い方も学んでもよいかも、というのは個人的に理解できた。これを一から自分の口で説明するのは難しいが…
後半は本の探し方。図書館用語の分類、件名、書誌の利点や説明はとてもわかりやすかった。これ図書館の使い方説明でとても良いのでは…?
パスファインダーも紹介されているので、力を入れるべきはこういう情報の入口なのかもなぁ…