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80年という天寿を全うし、乙女ゲームに触れたことがないまま乙女ゲーム世界に転生した女性の物語。
恩人の忘れ形見である双子を育てていることもあって、てっきりお婆ちゃんの知恵袋的な、もしくはお婆ちゃんならではの包容力で乗り越えていくのかと思ったら、全くそんなことはなかった。
80年生きた件は転生先の人生にほぼ関係がなかったような。
前世は子どもがいなかったし、前妻を愛したままの旦那のところに嫁いだ後妻だったこともあり「恋をする」ことが初めてだったというのが活きた設定かな。
「乙女ゲームを知らない」「真面目な」若い女性の転生ものでも話は通じたかと。
真面目ゆえに悪役令嬢としての役目をこなさず、むしろ優等生で過ごし、悉くフラグを無自覚ながら折ってきた彼女。
そして、男性陣を無自覚に引っ掛けていくという。
男性陣が総じてチョロくて心配になったが。
主人公の件もそうだけど、本来のヒロインが牢に入れられてからどうなったの?とか、国の跡継ぎの件で王族の判断がそのトンデモでいいのか?とか、前述の男性陣の残念さやらチョロさやら、全体的に設定の甘さだったり、不必要な設定などが気になってしまった。