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2件
リスクと生きる、死者と生きる
著者 石戸諭
数字では語れない、あの日の出来事――。
岸政彦さん、星野智幸さん、推薦!
「被災地」は存在しない。「被災者」も存在しない。
土地と人が存在するだけだ。
「それでも生きていこうとする人々」の物語が、胸を打つ。
(岸政彦)
ここには、あなたを含め、この本に書かれていない被災した人すべての物語が、ぎっしりと詰まっている。
その見えない言葉に目を凝らして、読んでほしい。
(星野智幸)
「リスク論」からこぼれ落ちる生を探し求めて、東北、そしてチェルノブイリへ――。
若き記者による渾身のノンフィクション。
リスクと生きる、死者と生きる
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リスクと生きる、死者と生きる
2017/10/21 22:34
悲しみ、怒り、・・・
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:Freiheit - この投稿者のレビュー一覧を見る
東日本大震災の被害者への取材を通して、生々しい声を拾い上げている。多くの人の言えない悲しみや、怒りが伝わる。
リスクと生きる、死者と生きる
2017/11/21 15:59
粘り強く
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:怪人 - この投稿者のレビュー一覧を見る
東日本大震災から6年半も経過し、被災地は復興が進んでいるが、話題としては東北地方のローカルなものになってしまっているようだ。出版物も単行本が文庫本としてリニューアルされて出版されている時期になってしまった。時間の経過は如何ともしがたい。
新聞記者だった著者が震災後から最近までの取材内容を編集したものである。関心のある向きなら、各章の内容については既知の部分が多いと思う。しかし、被災現場での取材を通して、得られた多くの関係者の言葉が重い。津波被災地の石巻で災害に遭遇した身としては、改めてそれぞれの被災地や人々や被災現場を想う。
記録を残していく事の重要性を強く感じる。事実は変わらないが、受け取り方、捉まえ方は人によって様々である。活字だろうが、遺構遺物だろうが、語り部活動だろうが、手段方法は問わず、経験者各人の想いを残していくことが生きている人の責務かなとも思う。そのような刺激を与えてくれる一冊である。