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16件
紙の月
著者 角田光代
ただ好きで、ただ会いたいだけだった――わかば銀行の支店から一億円が横領された。容疑者は、梅澤梨花41歳。25歳で結婚し専業主婦となったが、子どもには恵まれず、銀行でパート勤めを始めた。真面目な働きぶりで契約社員になった梨花。そんなある日、顧客の孫である大学生の光太に出会うのだった……。あまりにもスリリングで、狂おしいまでに切実な、傑作長篇小説。各紙誌でも大絶賛された、第25回柴田錬三郎賞受賞作、待望の文庫化。
紙の月
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紙の月
2021/10/20 21:11
大変凝った構成でグイグイと物語の世界に引き込まれる
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投稿者:まなしお - この投稿者のレビュー一覧を見る
いきなりプロローグで主人公の逃亡先の場面が出てくる。そして、第1章から主人公を含む主人公に縁のあった人たちが交互に描かれる。大変凝った構成である。最初から物語にグイグイ引き込まれる。徐々に犯罪に手を染めてしまう主人公の姿が細密に描かれる。傑作だと思います。
紙の月
2021/08/05 08:49
人間の心理とは
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投稿者:らい - この投稿者のレビュー一覧を見る
人間の欲望や心理などお金にこうも影響を受けるものかと考えさせられる物語でした。最後の最後までの伏線回収がすごかったです。
紙の月
2021/03/10 15:25
正に本物じゃない紙の月
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投稿者:あっちゃん - この投稿者のレビュー一覧を見る
小説なのだけど実際に起きそうな話。こうやって女性の横領は現実化していく。自分は大丈夫と思いつつ、誰にでも起こり得ることだと思うと少し恐ろしくなったりする。さすが角田さん!!女性の深い心理を鋭く描いてます。