- みんなの評価
3件
となりのせきのますだくん
著者 武田美穂
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わたし、きょう、学校へいけない気がする。だって・・・。となりの席のますだくんが怖くてしかたないみほちゃん。すべての子どもが共感できる作品です。
となりのせきのますだくん
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となりのせきのますだくん
2012/04/08 09:02
隣の席に誰がいたのかな
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:夏の雨 - この投稿者のレビュー一覧を見る
どうして人は忘れてしまうのだろう。
悲しいことやつらいことは忘れても構わないけど、大事な一日のことはいつまでも覚えていたい。それなのに、どうして人は忘れてしまうのかな。
たとえば、初めて小学校にはいった日のこと。近所の同級生と行ったのかな。クラスの入り口からどんな気分ではいったのかな。隣の席は誰だったのかな。男の子? 女の子? まさか怪獣じゃあなかったよな。
みんなみんな忘れてしまった。とっても大事なことなのに。
1991年に出版されたこの絵本は次の年(1992年)の「課題図書」にも選ばれているから読んだ人も多いのじゃないでしょうか。第15回の「日本の絵本賞」にも選ばれています。
表紙絵はとてもインパクトがあります。だった、かわいい女の子の隣の席にいるのは、いじわるそうで強そうな大きな怪獣なんだから。
いったいどんな物語が始まるのか、ドキドキします。
女の子の名前は、みほちゃん。朝から学校に行くのが憂鬱です。
どうしてかって? だって、みほちゃんの隣の席には怪獣のますだくんがいるのですから。
ますだくんはわがままし放題。
机に線をひいてそこからでたらぶつぞって脅かします。けしごむのカスがとんだら、みほちゃんのいすを蹴ります。
口からは大きな牙がはえていて、手の先には鉄のような爪が伸びています。
怪獣が教室にいてもいいのかな。
みほちゃんは昨日ますだくんに大切にしていたピンクの鉛筆をおられちゃいました。だから、消しゴムをますだくんにぶつけたのです。
だから、今朝はゆううつ。学校に行くのがいや。だった、怪獣のますだくんがどんな仕返しするか、わからない。
でも、本当に学校に怪獣がいるのかな。
その答えは最後のページでわかりますが、よく見ると、学校には怪獣も海賊もバレリーナも妖精もたくさんいます。だから、学校は楽しいのじゃないかな。
どうして人は大事なことを忘れてしまうのでしょう。私だって、かわいいバレリーナの隣の席に座っていたかもしれないのに。
となりのせきのますだくん
2004/09/06 10:50
教室という原点
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:桜元来 - この投稿者のレビュー一覧を見る
なにをやっても出来ないみほちゃんと、そんなみほちゃんが気になりながら
いじめてしまうますだくん。
みほちゃんにとって、ますだくんは怪獣のような存在です。
あることがきっかけで、みほちゃんはますだくんに反撃します。
びっくりしてまう、ますだくん。
みほちゃんの心にも、ますだくんの心にも共感でき、笑いとちょっぴり泣けてくるお話は、ずっと忘れてしまっていた心のドアをノックしてくれるようです。
教室というせまい、でも子供にとっては、初めての大きな社会。
他人とのふれあいや葛藤も、ここから始まったんだなぁと思います。
他人とのつきあい方、自己認識、様々な社会性を学習するところ。
現役子供も、卒業してしまった大人も、教室という原点にもどって、
もう一度他人と自分のあり方、考えてみたいですね。
となりのせきのますだくん
2003/09/30 12:56
ますだくんは怪獣…?
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ゆう - この投稿者のレビュー一覧を見る
「幼稚園で嫌なことしてくる子(男の子)がいる。止めてっていってもやめない…」。ちょっかい出されて、困って訴えてきたときに、この本だ!!とおもい読みました。「学校に行くようになったら、いろんな子がいるし、先生の目も、幼稚園のようには届かなくなるんだから、そんな事くらいでメソメソしてたらダメだよ」と言っちゃうけど、本人にとっては深刻なんだよねー解ってはいるんだけど…
ますだくん最高ー!! 乱暴だけど、いい子だよー!! みほちゃんには可愛そうだけど好き嫌いとか、縄跳びは言われてもしょうがないねー。
みほちゃんが好きで、仲良くしたいとおもっているんだと思う。
がんばれ! みほちゃん。