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2件
なぜ星付きシェフの僕がサイゼリヤでバイトするのか? 偏差値37のバカが見つけた必勝法
著者 村山太一
成長したければ、MBAを取るよりアルバイトをしよう!
サイゼリヤ代表取締役会長正垣泰彦氏、推薦「これはビジネスの真理だ! 」
世界最高の三ツ星レストランで副料理長にまで上りつめた著者が、
次に求めたのはサイゼリヤの「すごい生産性」だった。
26万PVのnote記事『目黒の星付きイタリアンのオーナーシェフは、
サイゼリヤでバイトしながら2億年先の地球を思う。』で話題騒然!
コロナでも黒字を達成し、「飲食業界の奇跡」とまで言われた
星付きイタリアンのオーナーシェフ、初の著書。
「落とし穴に落ちない」で「最短で成長する」という、
偏差値37の"バカ"が見つけた必勝法を初公開します!
なぜ星付きシェフの僕がサイゼリヤでバイトするのか? 偏差値37のバカが見つけた必勝法
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なぜ星付きシェフの僕がサイゼリヤでバイトするのか? 偏差値37のバカが見つけた必勝法
2020/11/17 08:38
実際に行って味わってみたくなる一冊
4人中、4人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ドン・キホーテ - この投稿者のレビュー一覧を見る
本書は東京の目黒にあるイタリア料理店のオーナーシェフである村山太一氏が著わした一冊である。村山氏は料理の修行を重ね、イタリアに渡り、三ツ星料理店で副料理長まで務め、帰国後目黒で自分のイタリア・レストランを開業した。本書は簡単に言えば、その経緯を記したものである。
村山氏の店は普通のイタリア料理店ではない。ミシュランの2つ星の店である。しかし、料理は良くとも店の経営が上手くいかなかった。そこで近所のサイゼリアにアルバイトに行った。ここの発想がユニークである。本人に言わせると、どちらもイタリア料理店ということで共通しているが、異なるのは料理の価格だけだという。
しかし、実際にはサイゼリアの経営は徹底した合理主義に貫かれており、無駄がない。一方、村山氏の店は2つ星という輝かしい看板を背負ってはいるが、色々な面でうまく行っていなかった。村山氏はイタリアでも日本でも修行中はシェフや先輩に料理を教えてもらうことはなかったという。見て覚え、それをやってみて身に付けて行った。これと同じことを自分の店の料理人たちにも行った。つまり、何も教えなかったそうである。
ところが、ほぼバイトばかりのサイゼリアでは店長がこと細かにバイトに教える。これには感心した村山氏は自分の店でも同じことをやってみた。そうなると、料理人たちの間に上下関係はなくなり、人間関係が円滑になり、誰もが同じことをできるようになったので、無駄も大幅に削減されたという。
これによって利益も大幅に向上したという。外部のイベントにも積極的に参加し、イタリア料理の美味さを皆に知らしめることになったという。内容的には村山氏が学んできた人生訓を噛み砕いて説明しているといってもよい。しかし、皆が皆これほどの行動力を持っているわけではないので、誰もができることではなさそうである。
しかし、本書によって読者は、一流の料理人となった人物の行動や努力がどのようなものであったかを知ることができる。村山氏の店のWebサイトを覗いてみたが、結構な価格なので通うほどの資力のある方は別であるが、読後にはどんな味の料理なのかを一度は味わってみたくなった。
なぜ星付きシェフの僕がサイゼリヤでバイトするのか? 偏差値37のバカが見つけた必勝法
2021/12/30 13:56
受け入れるサイゼリヤもすごいが、そこでアルバイトするオーナーシェフはもっとすごい!
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:坂の下の落人 - この投稿者のレビュー一覧を見る
ミシュランの星付きオーナーシェフがサイゼリヤに弟子入りするという話ですが、
その意識の高さ、貪欲さに圧倒され、とても示唆に富む内容です。
学び続けることの意味、そのスピード感など、さすが星付きの現役経営者は違うと思わせます。
なぜ星付きレストランのシェフがファミレスのサイゼリヤでアルバイトするのか、
その理由や経緯を知りたくて手に取った本ですが、
なるほどと思わせられつつ、とても考えさせられます。
サイゼリヤ好きはもちろん、将来飲食店を経営したい人、
現状飲食業界に携わる人には、よりメリットのある中身だと思います。
タイトルが、偏差値37のバカが~となっていますが、違和感を覚えるほど読書家であり、
実践家である著者の目黒のお店にも行きたくなることも付け加えます。
この状況が明けたら、ぜひ伺いたいです。
章ごとのまとめや、巻末のサイゼリヤ会長との対談、著者の感銘を受けた本の紹介など、
本のつくりも丁寧です。一読する価値のある本だと思います。