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2件
ザ・ファシリテーター
著者 森時彦
ストーリーを楽しみながら、人と組織を動かし、自分が変わるファシリテーションのスキルとマインドが身につく一冊。主人公は、黒澤涼子という三〇代後半の女性。マーケティング部門のリーダーだった彼女が、畑違いの製品開発センター長に抜擢される。専門知識面でも、年齢でも自分を上回る男性の部下を率い、組織を変えることができるのか……。
ザ・ファシリテーター
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ザ・ファシリテーター 1 人を伸ばし、組織を変える
2004/12/04 23:07
ファシリテーションを知るには、悪くないけど良くもない
4人中、4人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:平野雅史 - この投稿者のレビュー一覧を見る
小説仕立てにして、ファシリテーションの効果、威力を説こうとしたビジネスストーリー。
ファシリテーションは「智恵を生む場」を促進する集団的コミュニケーションの促進手法であるから、その臨場感のイメージを掴む意味では、今風な小説仕立ては面白い試みだと言えるだろう。
ただし、無理繰り作ったストーリーという感も否めず、気分転換に読むのは良いが、ダレた印象が強い。一方、スキルとしての「ファシリテーション」を伝えるのであれば、ストーリー展開とスキル解説などに分けてあった方が理解はし易いのではないか。一つのストーリーに小説としての面白さとスキルの伝播という両方を狙っているためか、虻蜂取らず、二兎追うものは一兎も得ず、そんな感はある。
「場」というものをスキルとして教科書的に学ぶのは難しいだろうから、「イメージ」を形成する意味では、こういう一冊も面白い一冊だと思う。