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幸せになる勇気
3年ぶりに哲人を訪ねた青年が語る衝撃の告白。それは「アドラーを捨てるべきか否か」という苦悩だった。アドラー心理学は机上の空論だとする彼に「貴方はアドラーを誤解している」と哲人は答える。アドラーの言う、誰もが幸せに生きるためにすべき「人生最大の選択」とは何か? 貴方の人生を一変させる哲学問答、再び!
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幸せになる勇気
2016/04/21 08:18
いま、ここを真剣に生きる
19人中、17人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:夏の雨 - この投稿者のレビュー一覧を見る
アルフレッド・アドラーは今もっとも人気の高い心理学者ではないかしらん。
書店に行けば、アドラー関係の著作がたくさん並んでいる。その多くはアドラーの著作ではなく、アドラーの説いた心理学を、現代のさまざまな課題、自己啓発であったり子育てであったりとやさしく解説した本である。
その先駆けとなったのが、岸見一郎と古賀史健による『嫌われる勇気』。
何しろ心理学の本としては異例の100万部突破の大ベストセラーだ。
この本はその続編として同じ著者によって編まれたもので、2016年2月刊行以来、前作同様着実に読まれているようだ。
設定も前作同様一人の青年が哲人と問答しながら、アドラー心理学を勉強していくもの。
前作で哲人からアドラー心理学を学び、念願の学校教師になった青年であるが、現実の教育現場に触れ、アドラーの教えに懐疑的となって哲人を訪れるところから始まる。
前作を読んでなければアドラー心理学が理解できないのではないかと心配されるかもしれないが、二人の問答の端々で前作の復習も織り交ざっているので大丈夫。この本を読んで、前作に戻る方法もありだろう。
アドラーは教育界にも多大な影響を与えた心理学者だから、この本の中で語られる数々の示唆は教育の現場や家庭での現場で子育てに悩んでいる人には有意義なものだと思われる。
特に子どもに対する「尊敬」の必要性については、単に教育だけでなく会社における上司部下の関係の中でも生きてくるだろう。
ちなみに本書では、「尊敬とは、その人が、その人らしく成長発展していけるよう、気づかうことである」という社会心理学者エーリッヒ・フロムの言葉が紹介されている。
子育ても終わったし教育には関係のない人には、こんな言葉はどうだろう。
「すべての出会いとすべての対人関係において、ただひたすら「最良の別れ」に向けた不断の努力を傾ける」。
これは本書の最後の方で記されているのだが、アドラー心理学が人生の晩年にいたるところまで突き詰めたものであることに驚いてしまう。
この本に登場する青年ではないが、まだまだアドラーから学ぶことは多い。
2016/03/06 15:03
「シンプルであり続けること」の難しさ
15人中、14人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:カズー - この投稿者のレビュー一覧を見る
「嫌われる勇気」の第2弾を早速読みました。
著者が言っていたように、第1弾が出てから「アドラー心理学」の名前を良く見かけるようになりました。
ただ、その内容としては読んでみて道が拓ける気持ちにはなるものの、
その内容を実践することは非常に困難な場面がいくつもありました。
その回答として、「シンプルであり続けること」は難しく、「日々が試練となる」というものはまさしくその通りだと思いました。
これからも、実践に取り組んでいこうという気にさせる、そんな一冊でした。
幸せになる勇気
2016/03/22 21:54
あらゆる自己啓発書の原点?
9人中、9人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:シャーミン - この投稿者のレビュー一覧を見る
今まで、様々な自己啓発書と言われるジャンルの本を読んできましたが、「嫌われる勇気」とこの「幸せになる勇気」を一気に読んで、人生観が変わりました。この本を読んだだけで、幸せになれる!というわけではないと思いますが、自分の人生を、自分の力で、今からよい方向に変えていく第一歩を踏み出す勇気が貰えました。