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9件
氷点
著者 著者:三浦綾子
辻口病院長夫人・夏枝が青年医師・村井と逢い引きしている間に、3歳の娘ルリ子は殺害された。「汝の敵を愛せよ」という聖書の教えと妻への復讐心から、辻口は極秘に犯人の娘・陽子を養子に迎える。何も知らない夏枝と長男・徹に愛され、すくすくと育つ陽子。やがて、辻口の行いに気づくことになった夏枝は、激しい憎しみと苦しさから、陽子の喉に手をかけた――。愛と罪と赦しをテーマにした著者の代表作であるロングセラー。
続 氷点(下)
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氷点 改版 正上
2022/07/31 13:57
つい引きこまれる
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:シエル - この投稿者のレビュー一覧を見る
娘のルリ子を殺された医師の辻口啓造は、妻への復讐のため、ルリ子を殺した犯人の娘を養子に迎える。あらすじを見ると突飛な設定だと思った。しかし読んでみると、啓造も娘を引きとるまでさまざまに考え、葛藤していた。その心の動きについ納得してしまう部分もあった。昭和の本でも読みやすく、つい続きが気になって気づけば物語に引きこまれていた。
氷点 改版 続上
2021/07/26 13:31
苦しむ陽子
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:kotep - この投稿者のレビュー一覧を見る
自殺を図ったが、一命を取りとめた陽子。佐石の娘ではないことが分かったが、自分が不倫の末に生まれたことを知り、生みの両親に対して憎悪の気持ちを抱く。辻口の両親からは謝罪されるも何かわだかまりを抱えていた。兄の徹は陽子の実の母親を探し当て、アプローチを始めるが・・・。
徹の勝手な行動により、問題がややこしくなりましたね。下巻ではどのような展開になるか楽しみです。
氷点 改版 正下
2021/07/26 13:24
自殺を・・・
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:kotep - この投稿者のレビュー一覧を見る
夏枝は陽子が佐石の娘だと知り、今までのように陽子を愛せなくなった。それは態度にも言動にも表れ、陽子に辛くあたるようになる。陽子は夏枝に給食費を貰えないため、牛乳配達を始めた陽子。陽子は牛乳店で自分が貰い子であるという噂を耳にする。
そして兄・徹の友人・北原の前で、夏枝は陽子がルリ子を殺害した佐石の娘だと秘密を暴露してしまう。陽子はルリ子を殺害した犯人が自分の父だと知り、陽子はルリ子が死んだ場所で自殺をはかる。
辻口も夏枝も子供を道具としか見れなくなったのでしょうね。彼らはお互いのメンツとプライドのために子供を利用しただけに過ぎない。徹と北原君には気の毒な話ですね。