- みんなの評価
2件
悪魔の辞典
著者 アンブローズ・ビアス , 奥田俊介(訳)
この本に集められた警句を読めば、読者は思わずニンマリするに違いない。ポーの再来といわれ、芥川龍之介の「侏儒の言葉」にも大きな影響を与えた短編の名手ビアスが“インク代わりにニガヨモギの汁を使用した”といわれる皮肉な文章で、現代文明と人間性を鋭く風刺する。現代人必読の書。
悪魔の辞典
ワンステップ購入とは ワンステップ購入とは
この著者・アーティストの他の商品
前へ戻る
- 対象はありません
次に進む
悪魔の辞典
2002/04/03 04:51
思わずニヤリ
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:れじー - この投稿者のレビュー一覧を見る
「辞典」。一つの言語の成長を阻止し、その言語を固定した融通の効かぬものにするため工夫された邪念のこもった文筆にかかわる装置。ただし本辞典はきわめて有益な作品である(本文より引用)。
辞典というのは普通読むものではないが、この辞典は読み物として楽しめる。世の中を痛烈に皮肉っていて、とても痛快である。読んでいると思わず口元が歪んでくる。
この本は私の愛読書であるが、読んでいるとよく友人から白い目で見られる。確かにタイトルからして怪しい。しかし色々と使い道のある本である。バースデーカード等に一語添えてやると面白いだろう(ただし、ユーモアの分からない人にやると常識を疑われるので相手は選んだ方がよい)。また、この本一冊丸ごと暗記したら最高の毒舌家ができあがるだろう。教訓書としても使える。
人間の本性や現代文明ほ実態がよくわかる、大変ためになる本である。世の中は全て疑ってかかるべし。信用したら痛い目を見るのは自分だ(注:本書をあまりにも鵜呑みにすると危険である)。とにかく一度読んでもらえば面白さがわかるだろう。
悪魔の辞典
2023/07/08 17:42
ひんやりとした笑い
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:るう - この投稿者のレビュー一覧を見る
人が悪い人間のための冷たいユーモアがつまった一冊です。
このひんやりとした感じ、なかなか好きだなあ。
2024/09/23 08:56
皮肉
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ちひろ - この投稿者のレビュー一覧を見る
タイトルからオカルト物を想像しそうだけど、そうではなくて皮肉、ブラックユーモア。
何が面白いのか理解できないとか、不愉快になるとか、ユーモアのセンスによって読む人を選ぶ本です。
逆に常識的にはどういう定義なのか考えると、ずらし方が分かって頭の体操にもなるんじゃなかろうか。