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14件
失はれる物語
著者 著者:乙一
目覚めると、私は闇の中にいた。交通事故により全身不随のうえ音も視覚も、五感の全てを奪われていたのだ。残ったのは右腕の皮膚感覚のみ。ピアニストの妻はその腕を鍵盤に見たて、日々の想いを演奏で伝えることを思いつく。それは、永劫の囚人となった私の唯一の救いとなるが……。表題作のほか、「Calling You」「傷」など傑作短篇5作とリリカルな怪作「ボクの賢いパンツくん」、書き下ろし「ウソカノ」の2作を初収録。
失はれる物語
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失はれる物語
2018/12/13 18:30
感動
3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:のんたん - この投稿者のレビュー一覧を見る
とても話が美して好きになりました。
2017/12/11 20:07
仄かな救い
3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ケイ - この投稿者のレビュー一覧を見る
不思議な話。
せつない。でも、どの話も底辺に温かいものが流れている。
余韻で優しくなれる気がする。
失はれる物語
2021/01/23 19:25
衝撃的な思考
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:くみみ - この投稿者のレビュー一覧を見る
心の底を抉られる様な痛切な短編集。右腕の皮膚感覚以外の五感全てを失った主人公による表題作は、全く想像もつかない状況であるのに、何となく一緒に右腕からの情報のみ読んでる様な不思議な感覚を味わった。全て人間らしい物語