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無罪請負人 刑事弁護とは何か?
著者 著者:弘中 惇一郎
多くの著名事件を手がけ「無罪請負人」の異名を取る辣腕弁護士が、日本の刑事司法の問題や特捜検察の腐敗ぶり、世論を真実から遠ざけるメディアの問題点などを提起する。
無罪請負人 刑事弁護とは何か?
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無罪請負人 刑事弁護とは何か?
2020/02/11 19:17
ゴーン被告の件をきっかけに読んだ本
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:makiko - この投稿者のレビュー一覧を見る
御高名な刑事弁護人がどういうことを考え、どういう弁護活動をされているのか一端を知ることができました。弘中先生が扱われるような大きな事件では検察官のやり方がずいぶんあくどいんだなぁ。
無罪請負人 刑事弁護とは何か?
2014/06/11 19:48
有罪率99.9%のからくり
5人中、5人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:キック - この投稿者のレビュー一覧を見る
本書を読んで、検察が冤罪を生む元凶であり、その片棒を担ぐのがマスコミという構図が良く分かりました。前近代的な日本の刑事司法(213ページ)には恐怖さえ覚えます(第5章は必読です)。とにかく、諸悪の根源である検察組織とマスコミ報道をどうにかしないと、冤罪はどんどん生み出されていくことでしょう。まずは、検察が抵抗している「取調べの可視化」を一刻も早く進めるべきです。
ただし、弘中氏の身びいきも酷いと思いました。例えば、小沢一郎や鈴木宗男は、弘中氏が言うほど清廉な政治家とは、到底思えません。それを「米国の圧力で潰されたのではないか」という陰謀論(117ページ)は、終戦直後じゃあるまいし荒唐無稽です。
また、三浦和義にしたって、弘中氏は高潔な人物であるかのように言っていますが、コンビニで万引きするような人物ですよ。しかも三浦和義は、証拠のビデオがあるにも関わらず、この万引きを否認する訴えを起こしました。「罪を犯しても無罪になる」と思っていたのではないでしょうか。本書は、この万引き事件には何故か一切触れていません。
その点、あの「パソコン遠隔操作事件」は、検察組織と弁護人の両者の虚飾が見られた貴重な事件だと思います。この事件で、検察サイドは何人もの冤罪を作りました。一方、弁護人サイドは、「容疑者は無実だ」と強弁しました。仮に犯人が自ら墓穴を掘らなければ、証拠不十分で無罪になる恐れもあったのです。
本書は、あくまでも弁護人サイドの一方的な見方であることは留意しておく必要があります。第1章の村木さん以外は、清廉潔白か否かはわからないというのが、率直な感想です。

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