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女子少年院
著者 著者:魚住 絹代
罪を犯し、少年院に送られてくる少女達が抱える孤独・絶望・自己否定・家族との断絶・・・。自分自身真剣に見つめ、自らの罪に向き合ったときから、彼女達は、生まれ変わり始める。感動のドキュメンタリー。
女子少年院
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紙の本女子少年院
2004/01/13 04:31
女子少年院より「先生、私、うまくやっていけるでしょうか」
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:Dr.MAD - この投稿者のレビュー一覧を見る
少年犯罪への関心の高まりが、大人よりも厳しい刑を科す少年法となり、メディアによって煽られて尚不十分とされる昨今。判決後は一足飛びに退院後の話にしか話題が向かない社会の反応に対して、刑に服するというのがどういうことなのか、少年(少女も少年と呼びます)たちに罪を認識させ、再び犯罪を起こさせない為に何が行われているのか、そもそも彼女らはどういう少年たちであるのか、それが直接指導に当たった法務教官によって明かされています。
読み始めてまず感じるのが既視感。親にないがしろにされ、ひどいものは虐待され、家庭に居場所を無くして逃避し、その埋め合わせをするかのように薬物に耽溺してゆく。男子がまず窃盗や傷害であるのに対して、女子は圧倒的に覚醒剤取締法違反での入院が多い。親からの愛情に満たされないということが、どれほど容易に少年たちを破壊してしまうのか。面会ごとに訪れる親たちの呆れた生態に、憤り頷く人もきっと多い筈です。
著者・魚住氏の少年たちに向ける情熱には、おそらく多くの人が理想の学校教育をみるでしょう。しかし、一方で事の原因が親との関係にあり、そして指導する場が少年院であるという悲しさが、指導の限界と世の中のずさんさを示しています。
周囲に対す優しさをいくらかでも取り戻そう、そんな気持ちにさせてくれる本に仕上がっています。
紙の本女子少年院
2019/08/25 04:09
塀の中
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:きりん - この投稿者のレビュー一覧を見る
塀の中とはまた違うのでしょうけれど、少年院というのはこういう世界なのか、と勉強になりました。こどもたちを救えるかなあ。