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20件
新釈 走れメロス 他四篇
著者 著者:森見 登美彦
芽野史郎は全力で京都を疾走していた――無二の親友との約束を守「らない」ために!(「走れメロス」) 表題作の他、近代文学の傑作四篇が、全く違う魅力をまとい現代京都で生まれ変わる! こじらせすぎた青春は、こんなにも阿呆らしく、そして気高い!! 滑稽の頂点をきわめた、歴史的短編集!
新釈 走れメロス 他四篇
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新釈走れメロス 他四篇
2015/08/31 19:53
森見さんの緻密さが出る名作集です
3人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:リリィ - この投稿者のレビュー一覧を見る
森見さんというと軽妙な文章が表に出てますが、この短編集は暗さ、屈折した内容も入っています。
昨今の作家が単一的な文章しかかけない方が多い中、とても幅の広い短編集になってます。
「夜は短し歩けよ乙女」で森見さんを知った方はぜひとも読んで頂きたい本です。
短編集の中でも私は「走れメロス」の展開の速さとラストのばかばかしさ!「桜の森の満開の下」の人の弱さと儚さがとても気にいってます。
気軽に読めるので、ぜひ読んで森見さんのファンになって頂ければうれしいです。
平成27年8月現在、未だに10周年記念は続いているのでしょうから、新刊に期待して森見さんのファンを続けていきます!
2024/09/30 10:45
良い本です
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:a - この投稿者のレビュー一覧を見る
走れメロス他名作4篇を現代に置換えての改作です。それぞれ本来は全く関係ない話ですが、今作では京都のある大学の学生達が主役となります。そこが良いね。
2023/07/12 08:17
さすが!
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:たかぽん - この投稿者のレビュー一覧を見る
森見ワールドが古典的名作にこんなにマッチするとは、脱帽と共にさすが!とうなるほかなし。
5編の短編でありながら学生つながりでひとつにまとまってしまう、張られた伏線に、してやられたり。
著者自身のあとがき3つも見逃せません。
最後の千野帽子による解説も森見ワールドにしっくり馴染んだ、後味の良い1冊でした。