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敗者の告白
著者 著者:深木 章子
とある山荘で会社経営者の妻と8歳の息子が転落死した。夫は無実を主張するも、容疑者として拘束される。しかし、関係者の発言が食い違い、事件は思いも寄らない顔を見せはじめる。遺された妻の手記と息子の救援メール。事件前夜に食事をともにした友人夫妻や、生前に妻と関係のあった男たちの証言。容疑者の弁護人・睦木怜が最後に辿り着く、衝撃の真相とは!? 関係者の“告白”だけで構成された、衝撃の大逆転ミステリ。
敗者の告白
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紙の本敗者の告白
2022/08/06 13:49
敗者の告白
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:なみ - この投稿者のレビュー一覧を見る
妻が被害者で夫が加害者、と思いきや、妻の手記と息子のメールにより、それが逆になる。「死人に口なし」というが、妻と夫、どちらに有利なのか。
「Xの独白」にあるように、犯人の冷徹で完璧な思考は、人間味を感じず、精密機械のようだった。最後の最後に人間らしさを感じたが、皆不幸になるばかりだった。
紙の本敗者の告白
2018/09/28 08:40
長いこと弁護士生活を送って来た著者ならではの深みのある作品。
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ナミ - この投稿者のレビュー一覧を見る
長いこと弁護士生活を送って来た著者ならではの深みのある作品。推理小説というより、罪と罰、裁く者と裁かれる者との関係、罪に対する決着方法として別の方法は無かったのかと考えさせられる深みを持った作品に仕上がっている。中盤までの展開は何となく芥川龍之介『藪の中』を想起させる不分明さであるが、本作品では終盤の約100ページで謎解き(種明かし?)をすることで推理小説の面白味を付加している。その綿密に計算された構成にも注目。ちょっと気になる作家となりました。
紙の本敗者の告白
2017/12/24 10:26
一方的すぎ
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:papanpa - この投稿者のレビュー一覧を見る
別荘で起こった主婦と男児のベランダからの墜落事故
主婦が死ぬ前に残した手紙から夫が逮捕されて・・・
このタイプの小説の面白さは、犯人と被害者の双方の証言者から思わぬ実態が暴かれて、どちらが悪だったのかわからなくなるってところだと思うんだが
この話は一方的過ぎて、逆に途中で全貌が透けて見えてしまう、惜しい!