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23件
「マツリカ」シリーズ
著者 著者:相沢 沙呼
柴山祐希、高校1年。クラスに居場所を見付けられず、冴えない学校生活を送っていた。そんな彼の毎日が、学校近くの廃墟に住む女子高生マツリカとの出会いで一変する。「柴犬」と呼ばれパシリ扱いされつつも、学園の謎を解明するため、他人と関わることになる祐希。逃げないでいるのは難しいが、本当はそんな必要なんてないのかもしれない……彼の中で何かが変わり始めたとき、自らの秘密も明らかになる出来事が起こり!? やみつき必至の青春ミステリ。電子書籍特典付き!
マツリカ・マトリョシカ
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マツリカ・マトリョシカ
2022/05/19 14:48
面白かった
3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ふじこ - この投稿者のレビュー一覧を見る
評判のシリーズ3作目、この作品を読むため前2作を読みましたが、期待に違わぬよい作品でした。もうただの妄想小説ではなく青春ミステリー小説の金字塔といってもいい。主人公の内面も登場人物との関係も作品ごとに成長が見られるので、この作品だけでも面白ろいですが、頑張って前2作も読むのがおすすめ。
2021/10/26 18:53
『medium霊媒探偵城塚翡翠』の次はこれを読んで(切望)
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:アントネスト - この投稿者のレビュー一覧を見る
2019年のランキングを席巻し、本格ミステリ大賞も受賞した『medium霊媒探偵城塚翡翠』。著者の一ファンとして嬉しかったですが、同時に忸怩たる思いも覚えました。
なぜなら、相沢沙呼の最高傑作は他にあると私は考えるから! というわけで、私が著者のベストワンと固く信じる本作を強く推します。
気弱な陰キャ高校生柴山が通う学校で起きた、女子生徒の制服盗難と、その制服が密室で発見された謎。いくつもの仮説が検討され、否定され、そして最後に明らかになる真相。オーソドックスでありながら極めてハイレベルなミステリーです。例えるなら、カーばりの斬新な密室トリックを、クイーンばりの精緻な論理で解き明かす物語、と言えば本格ミステリー愛読者なら、そのすごさをわかってもらえるでしょうか。
キャラクター的にも、探偵であるマツリカさんが(一部の人にとって)とても魅力的。mediumの翡翠が好きな人にはご褒美でしょう。
2021/06/20 23:48
キャラの魅力と謎の不可思議さが満載!
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:なのはな - この投稿者のレビュー一覧を見る
学校で原始人を探しているという不可思議な状況から始まる興味深いストーリー。上から目線の謎めいた少女マツリカの不思議さと相まって、最初からインパクトの大きい小説でした。でも内容はしっかりしたミステリになっていて、ちょっと驚きました。どの短編も、興味深い謎の提示もさることながら、本格ミステリの骨格をきちんと持ったまま、マツリカと主人公の奇妙な関係を描いているところが魅力です。さらに最後に明らかになった真実には本当に驚愕しました。