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81件
舟を編む
著者 三浦しをん
出版社の営業部員・馬締光也(まじめみつや)は、言葉への鋭いセンスを買われ、辞書編集部に引き抜かれた。新しい辞書「大渡海(だいとかい)」の完成に向け、彼と編集部の面々の長い長い旅が始まる。定年間近のベテラン編集者。日本語研究に人生を捧げる老学者。辞書作りに情熱を持ち始める同僚たち。そして馬締がついに出会った運命の女性。不器用な人々の思いが胸を打つ本屋大賞受賞作! 馬締の恋文全文(?)収録!
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舟を編む
2015/04/06 19:59
言葉は生き物
11人中、11人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ジミーぺージ - この投稿者のレビュー一覧を見る
言葉の意味を誰が決めているのかなんて考えたこともなかった。
実は、出版会社の編集部でつくっていた。
だから、辞書によって言葉の意味が各社さまざまな表現になっているのだ。
この辞書のこの言葉の意味は正しいと誰が判定しているのか。
文部省では監修していない。
昔と今とでは、用語の使い方も意味も代わってきている。
また、新語もどんどん世にあふれている。
だから、辞書は何度も改定されてきた。
この本は、辞書の作成に実直に向き合った青年の話です。
舟を編む
2015/03/17 12:22
アナログ
11人中、11人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:坦々麺 - この投稿者のレビュー一覧を見る
まじめさんの行動や人間性に好感がもてる。現代社会においてまじめさんの様な人は皆無だと思うが、希少だからこそ出会ってみたいものだ。辞書作成というなじみのない分野を題材にしながら、解りやすくかつ面白かった。三浦しをんさんの取材力もすごいものだと思った。ペーパーレスの時代だが分厚い辞書を本棚に飾りたくなりました。
舟を編む
2016/01/22 00:01
辞書を作る人たち
6人中、6人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:にえはづき - この投稿者のレビュー一覧を見る
辞書作りってこんなに手間暇かけて作られるものだと知りませんでした。
何年もかけて辞書を作りながら、同時に登場人物の人たちの人生も流れていくところがよかったです。まじめさんのラブレターは本当に素晴らしいと思います。想いを言葉にして伝えることがいかに難しいことか、考えさせられました。