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6件
読書について
「読書は自分で考えることの代わりにしかならない。自分の思索の手綱を他人にゆだねることだ」……。率直さゆえに辛辣に響くアフォリズムの数々。その奥底には、哲学者ショーペンハウアーならではの人生哲学と深いヒューマニズムがあります。それが本書の最大の魅力です。
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読書について
2015/03/28 08:54
読書は最善ではない
8人中、8人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:衒学舎 - この投稿者のレビュー一覧を見る
ときどき高校生向課題図書に含まれる本書。はたして推薦者は本書を読んでいるのか。「読書は知性を磨く為には必要不可欠、且つ最良の手法である」と思って推薦しているのではないか。
本書で述べられている「読書は他人の頭脳で考えること」は、即ち、どれほど読書をしても自分で考えたことにはならない、ということである。つまり読書は、数学の問題に対して解答を写すことと同義である。
著者ショーペンハウアー氏は、頭が疲れているときは読書、を日課にしていた。
また、古い中国の思想である道家が言う「本は亡き者の思想の残骸」を、東洋思想に関心を持っていた氏は知っていたのかもしれない。
氏は読書を否定してはいない。また私見であるが、数学の問題が解けない時に解答を見ることも良策であろう。
大切なことは、自分の頭で考えられるようになることである。それを改めて指摘される著述である。
読書について
2015/09/12 13:10
その名の通り
5人中、5人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:けy - この投稿者のレビュー一覧を見る
読者に対する心構えを書き連ねた本。もちろん、それだけでも読む価値はあると思うが、面白いのが作者に対する批判なども書いているところ。そういうと難しく思えてくるかもしれないが、硬い文ではないし、ページ数も多くないのでかなり読みやすい。
積ん読している人には耳に痛いことも書かれているが、それがいい刺激になるかも。
読書について
2015/08/25 17:45
読書について
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:たか - この投稿者のレビュー一覧を見る
最近のハウツー物にはない指摘が満載で、今読んでも、ズシリと響く重さがあり、正直耳が痛い部分がほとんどでした。だからこそ、出会えて良かった本ですし、今後何度も読み返すことになると思います。