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ひのえうま~江戸から令和の迷信と日本社会~
著者 吉川徹
1966(昭和41)年、日本の出生数が統計史上最低を記録した。原因となったのは迷信。60年に1度めぐってくる干支、丙午(ひのえうま)にまつわる俗言のためだった。高度経済成長の只中、たった1年、なぜ迷信がそこまでの出生減をもたらしたのか? 昭和のひのえうま生まれの計量社会学者が、迷信の成立した江戸期にまでさかのぼり、拡散・浸透のタイムラインをつぶさに追いながら、日本でだけ生じた特異な「社会現象」を読み解く。
ひのえうま~江戸から令和の迷信と日本社会~
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2025/03/21 16:47
丙午生まれの方々の人生を分析した1冊です。
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:広島の中日ファン - この投稿者のレビュー一覧を見る
迷信で、女性は避けるべき生まれの年の丙午。当書はかつての丙午生まれの方々が、その年生まれのためにどんな人生を歩んできたかを、ご自身も丙午の著者(男性です)が調査して書籍化した1冊です。ちなみに、2026年が丙午になります。
丙午生まれ(特に女性)が、いかに不利益を被ったかについて著されていますが、逆にメリットを被った話にも触れられています。紙幅が比較的薄い新書ですが、読み応えのある内容です。
2025/03/22 08:05
ひのえうまと日本社会と迷信と。
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:おじゃもんくん - この投稿者のレビュー一覧を見る
この本の筆者は、昭和の「ひのえうま」年生まれの男性である。
と言う訳で、子供の頃から丙午の事を聞いていた世代。
実は、来年の令和8年(2026年)は「丙午の年」ナンですねぇ。
本書では、丙午がスタートした江戸時代から令和時代へと詳しく解説。
江戸時代の何処から、この迷信が始まったのかを解説。
寛文の丙午1666年をスタートとして。
亨保の丙午の1726年。
天明の丙午の1786年。
弘化の丙午の1846年。
明治の丙午の1906年。
昭和の丙午の1966年。
と、時代と共に生活様式の変化と「ひのえうま」を連動して書き。
自分の生まれた、昭和の丙午の環境要素を詳しく描き。
何と、60年周期なのでこの頃は明治の丙午の方も多数おられたのね。
江戸の時代は短命で、前回の丙午のことを知る人が少なかったのね。
前年からの、雑誌等のメディアによる宣伝効果。
社会の迷信の浸透によるもの。
家長制度がまだ強く、女性の地位がまだ小さい頃。
その関係で、昭和の丙午も出産人口が少なかったそうな。
しかしそのお陰で、入試や就職には優遇されたとの事。
また、生活様式が学年毎になり。
早生まれ・遅生まれが出て。
丙午生まれの特性が、少し変化して行ったとの事。
そして「令和の丙午」。
少子高齢化の世の中で、どんな変化が出るのか出ないのか。
この春から影響が出るのかな。