- みんなの評価
27件
カラマーゾフの兄弟
父親フョードル・カラマーゾフは、圧倒的に粗野で精力的、好色きわまりない男だ。ミーチャ、イワン、アリョーシャの3人兄弟が家に戻り、その父親とともに妖艶な美人をめぐって繰り広げる葛藤。アリョーシャは、慈愛あふれるゾシマ長老に救いを求めるが……。
カラマーゾフの兄弟5~エピローグ別巻~
ワンステップ購入とは ワンステップ購入とは
この著者・アーティストの他の商品
前へ戻る
- 対象はありません
次に進む
2023/07/24 18:35
期間限定品 カラマーゾフの兄弟 2〜4巻
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:Mototak - この投稿者のレビュー一覧を見る
これらの電子書籍は大変操作が難しい。スムーズに読めない。
他の書籍は問題ないのに、これらだけは何故か?
何か操作上に注意点あればお教え願いたい。
価格がやすいせいなのか?
カラマーゾフの兄弟 1
2020/06/21 14:49
読了
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ムギ - この投稿者のレビュー一覧を見る
第一巻は筆者の言葉を借りると第一の小説。登場人物の紹介というか、布石という感じなのかなと感じた。台詞がとても長いから読むのが大変だったけど、なんとか読み切ることができた。カラマーゾフの兄弟を読むにあたっては、どの訳で読むかレビューなどをみて考えたけど、読みやすいことを最優先して亀山訳を選んだので、それが良かったのかなと思った。
カラマーゾフの兄弟 1
2008/03/01 08:09
揺れる心
5人中、5人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:kumataro - この投稿者のレビュー一覧を見る
カラマーゾフの兄弟 ドフトエフスキー 1巻~5巻 光文社古典新訳文庫
3か月かけて、少しずつ読み進んでいきました。自分が殺したのではないけれど、自分が殺したようなものだと思って刑に服する。わたしがこの本を読んで感じたことは、「揺れる心」をもった生きものが「人間」である。そして、人間の心のもちようは、お金とか説得という手法でいかようにでも操作できるということでした。以下感想の経過です。
「1巻」新聞でベストセラーになっているという記事に触発されて読み始めました。父親と3人の兄弟の物語です。どうも息子が父親を殺害するらしい。主人公は3男となる。父親は変人扱いしてあります。父と息子間のお金をめぐる問題が発生しました。ありがちなことです。人の心の汚い面に関する物語が続いていきそうです。しかし何を基準にして汚いといえるのだろう。登場人物の名前をすんなり暗記できないので家計図をつくりました。そのメモを何度も見返しながら本を読んでいきます。宗教的です。天国と地獄。悪魔とは「欲望」だろうか。それでは神とは「無欲」なのだろうか。違う。神とは何だろう。
「2巻」ひとりの女性を3人の兄弟が愛するなんてありうるのだろうか。その女性は3男を愛し、その女性の連れ子娘も3男を愛している。何でもありです。2男イワンの言葉は宗教的で難しい。人間を悪魔ととらえ哲学的な比喩で、私には理解できません。難しい本を読み始めてしまったと後悔しました。ロシアの歴史とか物語にある時代背景、言語、文化をあらかじめ知っていないと物語の中身がわかりません。
「3巻」宗教について考えさせられる。「神」という存在がある。人間が「神」という存在をつくった。しかし「神」は人間を支配している。だんだん頭の中がこんがらがってきました。332ページ、ようやく長男が父親殺しで身柄を拘束されました。ただ長男が父親を殺害したという明確な記述がありませんでした。何が本当なのかわからなくなってきました。
「4巻」こどもたちの父親であるフョードルはすべての人々から嫌われています。死んでも惜しまれていません。そんな人へ死を与えることの是非がこの物語で問われている。神がいる。神が人間にパターンをあてはめていく。そのパターンは永久になくならない。殺すもの、殺される者というパターンです。長男を裁く人たちが「神」とは思えません。物語は冤罪(えんざい)に関する記述になってきました。人間というものはなんと面倒くさい生き物でしょう。
「5巻」犯罪を犯した人間はみじめな扱いを受けるのですが、この場合は「冤罪(えんざい)」です。この点をよく考えながら最後を読んでみます。犯人でもないのに犯人という判決を受け、さらにわいろで刑期が短くなるなんてめちゃくちゃです。「権力」について考えることも必要です。