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12件
鬼役
著者 坂岡 真(著)
毒を啖(くろ)うて死なば本望――将軍家毒味役を務める御膳奉行、またの名を「鬼役」。十八年間、鬼役を務めてきた矢背蔵人介(やせくらんどのすけ)には、もう一つ「暗殺役」という隠れた顔があった。ある日、蔵人介は非道の御用商人を成敗する。しかし、そこから幕閣の陰謀に巻き込まれ――。豊富な脇役たちを取り揃え、蔵人介の田宮流居合術の「剣」が巨悪を裁く壮大なシリーズ第一弾、開幕!(『鬼役 矢背蔵人介 春の修羅』改題)
帰郷~鬼役(三十四)~
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鬼役 文庫書下ろし/長編時代小説 28 黒幕
2021/01/30 22:41
串部が好き!
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:satonoaki - この投稿者のレビュー一覧を見る
主人公の蔵人介も良いのですが、養母の志乃や妻の幸恵ら脇役の個性があってこその蔵人介ではないかと思います。
蔵人介は、役目柄「黙」に徹しているような描かれ方なので、脇で弾けている面々が好きです。
とくに串部六郎太が出てくると、「待ってました!」と声をかけたくなります。
初めの頃は蔵人介に馴染める立場ではなかったのですが、次第に忠誠を誓うというか、独自に大張りきりするというか、楽しい存在です。
やっと28巻まで読んできました。
鬼役 文庫書下ろし/長編時代小説 30 暗殺
2021/02/02 17:09
今回も楽しく読みました。
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:satonoaki - この投稿者のレビュー一覧を見る
蔵人介と従者の串部には明確な身分の違いがあり、如心尼の所に行っても従者の串部にはお茶の一杯も出ません。
しかし、堅物な蔵人介に対しコミカルな串部は、釣り合いのとれた弟のようにも感じます。
ふたんは軽口をたたく串部ですが、ここぞという時の活躍は頼もしく、私は蔵人介よりも串部を応援してしまっています。
また、今回の表紙が素敵でした。
毒見役の凛とした姿に、惚れ惚れしました。
鬼役 文庫書下ろし/長編時代小説 20 運命
2021/01/11 08:30
蔵人介の出自が明らかに。
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:satonoaki - この投稿者のレビュー一覧を見る
ああ、そうだったの…数奇な運命を歩んできたことがわかりました。
それならばなおのこと、養父孫兵衛に生きていてほしかった。
孫兵衛の命と引き換えに、蔵人介は自分の運命を知ることができたのでしょうけど、江戸に戻ってもっともっと孫兵衛に親孝行をする姿を楽しみにしたかったです。
「そんなもんは、要らんよ」と言う、小料理屋の孫兵衛の穏やかな顔が、うっすら見えるようですが。

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