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嵐が丘
ヨークシャの荒野に立つ屋敷〈嵐が丘〉。その主人が連れ帰ったヒースクリフは、屋敷の娘キャサリンに恋をする。しかしキャサリンは隣家の息子と結婚、ヒースクリフは失意のなか失踪する。数年後、彼は莫大な財産を手に戻ってきた。自分を虐げた者への復讐の念に燃えて……。時を超えて読み継がれてきた壮大な愛憎劇。陰鬱で荒々しい英国の自然を活写することで、その真の魅力に迫る決定訳!
嵐が丘(下)
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2019/01/27 19:12
イギリスならではの作品
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投稿者:ふみちゃん - この投稿者のレビュー一覧を見る
「高慢と偏見」をジェイン・オースティンが発表したのが1813年、それから34年後の1847年にエミリー・ブロンテがこの凄まじい作品を発表した。この2作品のイメージは、前者が出演者全員がお花畑で歌を口ずさんでいるとするならば、後者はといえば主人公のヒュースクリフがただ一人絶壁に立って何か意味不明ではあるけれど呪詛のような言葉を叫んでいるというくらい極端に違う。目の前にダーシーが現れたら、おそらく心臓がどきどきして顔が真っ赤っかになってしまうだろうけれど、キャッシーが現れたら、何かひどい言葉を浴びせられそうで逃げ出したくなってしまうだろう。誰一人、登場人物を好きになれない。でも、登場人物と同じに世界に浸って、のたうち回りたくなってくる