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電子書籍

量刑 完結

著者 夏樹静子 (著)

アートフラワーに隠された濃紺の風呂敷包みを届ける途中、上村岬(うえむらみさき)は母娘を車ではねた。「たとえどんな事態になっても、必ず俺が助けてやる」愛人・守藤秀人(もりふじひでと)の言葉で岬のためらいは消えた。殺人と死体遺棄容疑、自首目前の逮捕、示談の決裂、死因鑑定の揺れ。法壇と傍聴席の背後には不穏なさざ波が。量刑に厳しいと評判の神谷(かみや)裁判長は審理の帰趨(きすう)をどう判断するのか。

量刑(上)

税込 660 6pt

量刑(上)

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紙の本量刑 上

2012/06/18 22:27

本格的訴訟社会の到来にあたり心得ておきたい、判決にいたるこわいこわいそのプロセス

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:よっちゃん - この投稿者のレビュー一覧を見る

最近のオジサン族仲間同士の話題といえば必ず出てくるのが、日経連載の渡辺淳一「愛の流刑地」とライブドアだがライブドア問題についての関心はもっぱら裁判官はいかなる根拠を持ってどういう結論を導くのかに絞られている。
ライブドアがニッポン放送株式を市場内時間外取引によって大量に取得したことから表面化したこの経済事件はフジテレビ側の新株予約権発行という毒をもって毒を制する対抗措置で新たな局面に入った。もともと市場内時間外取引には制度としてあるTOBの趣旨に抵触するのではないかとの考えがあった。一方、この新株予約権発行は既存株主の権利を侵害するとしてライブドアは差し止めの仮処分申請に至る。
このマネーゲームは経済力、政治力では終結の道筋はつけられず、まして商道徳という倫理の問題ではかたづけられない。立法、行政の判断を通り越して司法判断が先行するということだ。
そこにはオジサン族の「世間知らずの裁判官が」とする不安があるのだ。
裁判官の判断しだい、心証しだいで何百億円のマネーゲームのツケが決まることになる。

訴訟社会、判決主義、ますます多岐にわたりもめごとは裁判で白黒をつけることになる。しかし、そこで夏樹静子『量刑』。殺人事件で死刑が無期か有期かを決定することが裁判長の理論構成しだいでどうにでもなるという恐ろしい状況を設定し、フィクションならではのリアル感にぞっとさせられる。同時になにか割り切れないものを感じたものだ。

愛する人の依頼で重要物を運搬中の女性が母子を轢く。しかもまだ息のある2人を殺害、男と山中に死体を遺棄する。
このミステリーは法廷ものであるがこれまでの法廷ものが弁護士、あるいは検事側から真相を追究するプロセスを描いたのと異なり、裁判官がどのように判決にいたる心証を形成していくかとの視点で、神ならぬヒトが人を裁くことに残される普遍の不確実性を具体的に問い詰める。

正義の実現として殺人犯に死刑判決を下そうとするチーフ裁判官。ところが彼の娘が誘拐され、誘拐犯から有期刑判決を要求する脅迫がなされる。誘拐の事実が伏せられたまま、三人で構成される裁判官の「合議」は昨日までの論理と逆転し十年の有期刑に収斂していく。しかもその論理もまた正義だとすることのできる怖さ。「合議」のプロセスが圧巻である。

夏樹静子のミステリーは最近ではテレビの二時間ものサスペンスでしかお目にかからず、相も変らず時代遅れの女がおりなす、嫉妬・愛憎・未練のメロドラマに辟易するものでしたが、これは大人が読んで慄然とする問題を提示した傑作である。

教訓、何かあったらどうでも実力弁護士を雇わねばならない。ライブドア事件もここにポイントがある。

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紙の本量刑 上

2006/02/02 19:59

佐野洋『推理日記』でもっとも頁がさかれていたのが、この本。夏樹静子の『量刑』です。ミステリというよりは、メロドラマふうかな?

2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:みーちゃん - この投稿者のレビュー一覧を見る

「フラーワー・アレンジメントの会社で働く上村岬。届け物の最中に引き起こした交通事故。密かに病院に連れて行こうとした被害者が騒ぎ始めて、思わず口を塞いだことから悪夢のようなことが」裁判小説。
倒叙推理とも言えるのですが、推理の部分は少ないし、焦点となっているのは裁判官が下す量刑なので、こう分類しておきましょう。
上村岬は、予定時間に遅れまいとしていて焦っている最中に、車で曲がる場所を間違えてしまいます。混乱しながら彷徨ううちに見つけた一方通行の道。思わず進入した先に飛び出した人影。彼女が轢いてしまったのは近所に住んでいそうな親子でした。あわてた彼女は、事故を知人に伝え、指示を仰ぎます。
彼女に、内密の届け物を依頼した男が指示したのは、救急車や警察を呼ぶことではなく、密かに被害者を病院に連れて行くことでした。車の後部席に親子を入れることができない事情を抱える岬は、躊躇うことなく母親をトランクに入れようとするのですが、殺されると勘違いした彼女は騒ごうとし、口を塞ごうとした岬の腕に力が入って。
実は、この話の肝心な部分は、事件の発覚や岬の逮捕ではありません。愛のために自分を犠牲にしようとする上村岬、秘密を隠しながら何とか岬を救い出そうとする男、そして世論の動向を意識し、被害者の苦しみを鑑み、被告への厳格な判決を下すことで有名な裁判官神谷たちの動きが中心です。
ここには、とかく前例に従い、人の命の重さを、年齢や被害者の数で算出しようとする現在の日本の裁判があります。殺人者が、十年程度の刑期で、簡単に出所し繰り返される犯罪。それに対する世論の反発。それに答えようとするあまりの厳しい判決は、本当に正しいのか。岬は、岬の母親、神谷の父、娘を巻き込みながら事件は予想外の展開を見せていきます。
ただ、私は最後のほうで神谷が、結局は自分の判断を殆ど肯定し、家族までが肯いている様子に、夏樹の筆不足ではないかという気がしてなりません。無論、被害者の人権を重んじ、被疑者に対して厳しい刑が求められる風潮は、正しいと思っているのですが、それと真実の追究が曖昧であっていいという問題は別でしょう。とはいえ、日本の裁判の判決がなされるプロセスと問題点を示した、考えるべき一冊であることは間違いありません。

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