電子書籍
暗黒童話
著者 乙一
突然の事故で記憶と左眼を失ってしまった女子高生の「私」。臓器移植手術で死者の眼球の提供を受けたのだが、やがてその左眼は様々な映像を脳裏に再生し始める。それは、眼が見てきた風景の「記憶」だった…。私は、その眼球の記憶に導かれて、提供者が生前に住んでいた町をめざして旅に出る。悪夢のような事件が待ち構えているとも知らずに…。乙一の長編ホラー小説。
暗黒童話
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紙の本暗黒童話
2004/06/15 17:49
本気で怖いです
3人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:クリーム - この投稿者のレビュー一覧を見る
乙一さんと言えば、短編というイメージがありますが、この「暗黒童話」は長編です。長編であるからか…読めば読むほど恐怖が募ってゆきます。
童話と現実がうまく錯綜し、恐怖に磨きがかかります。しかも目がいじられるという描写に、読者は自分の目を突かれるような……そんな生々しい痛さを感じずにはいられないことでしょう。
そして、読んでいるあいだ中、犯人が迫り来て捕まりそうな危機感に常に襲われます。私の場合は、この危機感から逃げ出したくて、読むことを止められなくなってしまいました。
作者のあとがきでは、この作品のことをかなり駄作呼ばわりしていますが、とんでもない。これ以上の恐怖には、多くの人が耐えられないのではないでしょうか?
電子書籍暗黒童話
2013/07/23 22:06
これぞホラー(ネタバレ注意)
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:リオ - この投稿者のレビュー一覧を見る
傘が恐ろしくなりました((゚Д゚ll))
作中の『アイのメモリー』が印象に残っています。
犯人が書いた設定なんですよね。
カラスも怖くなっちゃった(T_T)
電子書籍暗黒童話
2022/11/29 17:13
乙一氏初の長編
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ちーかま - この投稿者のレビュー一覧を見る
移植された左眼の記憶を辿った先に待つ衝撃の展開に戦慄。かなりグロい描写部分もあるのでそういうのが苦手な方は要注意です。
紙の本暗黒童話
2005/06/16 10:33
トリックよりも・・・
4人中、4人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ひろし - この投稿者のレビュー一覧を見る
乙一初の長編らしい。非常に凝った構成をしているが、ちょっと凝りすぎの感があるかも。ミスディレクションと時間的な錯覚を用いて、読者を混乱に陥れる。まあ、ここらへんはどこにでもあるトリックだと思う。別段新しくない。真犯人?の推察もそれほど難しくない。複合的にうまい事使ってはあったけど、乙一にはありきたり以上の物をいつも期待してしまう。
トリックよりも、主人公の女の子に興味を引かれた。事故により記憶喪失になってしまう。非常に明るくて天才的なピアノを弾き、勉強も非常に出来たクラスの人気者。その女の子は記憶と共に消えてしまう。現れたのは引っ込み思案で話しベタな女の子。事故で失った左眼に移植した眼球。その眼球が前の持ち主の記憶を見せる。そして、眼球の元の持ち主が死ぬ直前に見た、飛んでも無い事を知ってしまう。山奥の屋敷に拉致された少女。その少女を助けようと、その女子高生は眼球の記憶の地へと向かうのだが・・・。
事件の解決と共に愛すべきキャラの女の子は消滅し、元の才女に戻っていく。この下り、以前に読んで大変心奪われた、ダニエルキイスの「アルジャーノンに花束を」を彷彿とさせる。パターンとしては逆だけど、愛すべきキャラがはかなく消えていく様は、一種独特の感があるものだ。
電子書籍暗黒童話
2019/05/19 11:34
アイはEyeであり、愛であり、Iであり…
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ワシ - この投稿者のレビュー一覧を見る
比較的デビュー早期に、それも短編を得意とする作者が書いた作、という点を考慮すれば、果敢に挑戦した勇気を称えるべきか。
作中作『暗黒童話』とその副題「アイのメモリー」を巡るお話。
献身的に少女に眼球を捧げ続ける鴉、猟奇的な童話を書く覆面作家、片目と記憶を一度に失った少女、事故で命を落とした人々、虜囚となった人々。
人類がなしえていない「眼球移植」、この点だけでも創造を拡げてくれそうだったが残念ながら生かしきれず。
途中まで過去か近未来か舞台は不明瞭だが、しかし交通手段ひとつで簡単に日本国内であり、時代まで同定できてしまう細かいが重大なミスも。
簡素な描写で思った以上に退屈でもある。
表題の"暗黒"の通り、猟奇描写も相次ぐのだが、ここで辛うじてホラー・サスペンスの面目を留めている感が強い。
近しい人を亡くした事実を受け入れられず死者とともに日々を過ごす人々や、記憶を失い人格も変容し自分が受け入れられない主人公の機微が細かく紡がれていて、残された生者が痛々しくお話にもそれなりに重みがあるので余計にもったいない。
「殺さずの手」とでも呼べばいいのか、対極のこちらも単なる猟奇描写の道具と化しており消化不良の感は強い。
事件は一応の決着を迎え、亡者と過ごす人々も主人公もやがて新しい道を歩き始める。
経験を夢に変え時とともに記憶を亡くす(忘れる)事で人は生きていかれる。
それが「アイのメモリー」。
紙の本暗黒童話
2018/01/16 08:57
後味は悪くないようですが・・・
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:papanpa - この投稿者のレビュー一覧を見る
怖いというより、下品・・・
どんでん返しもあるようで後味は悪くないようですが、俺は1/4 読んでギブアップ
途中が我慢できる人は読んでみては?
あとはあなたが読んで判断してね
紙の本暗黒童話
2018/05/08 19:38
初乙一。
1人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ROVA - この投稿者のレビュー一覧を見る
面白かったです。
事前にグロいグロいという情報を聞いていたので
逆に全然そんなことなくて安心しました(笑)
犯人さんの結末は個人的に違った形の方が良かったです。