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3件
家族ゲーム
著者 本間洋平 (著)
出来のいい“ぼく”と違って、グズな弟は、家庭教師を何度かえても効果なし。高校進学をひかえ、何とかしたいと焦る母。6人目の家庭教師・吉本の出現で、ついに変化が! 経歴も風貌も型破りな吉本は、弟を逃がさず、体育会系ノリで徹底的にしごいていく。両親の期待は弟にうつり、優等生だった“ぼく”は、だんだん勉強をサボリ気味に……。受験に振り回される一家を描く、第5回すばる文学賞受賞作。
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家族ゲーム
2015/09/04 04:23
沈黙する物語と作家
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投稿者:Todoslo - この投稿者のレビュー一覧を見る
松田優作の映画や桜井翔のTVドラマで有名な本作品だが、原作はかなり異色だ。まず主人公の過去と未来がない。ボウフラのように突然湧いてきた存在だ。何より人間としての喜怒哀楽がまるでない。さらには物語の結末までない。ハッピーエンドも悲劇の終幕もなくたた静かな時間が描かれるだけだ。著者自身も本作で第5回すばる文学賞受賞後と1990年「カタルシス」刊行後は沈黙を守り続けている。この沈黙が破られる日がくるのだろうか。
家族ゲーム
2016/02/19 03:46
30年前の受験戦争
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投稿者:テラちゃん - この投稿者のレビュー一覧を見る
優等生の兄と劣等生の弟。家庭教師が絡んで受験戦争を笑いのうちに描く。30年前の受験は、こんあ塩梅だったなと振り返る。そう、30年前の原作だから、やや時代背景は違うが、狙いは何ら変わらない。ただし、嵐の桜井氏主演で作られたテレビドラマは、予想通り低レベルだった。