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2件
みどりいせき
著者 大田ステファニー歓人
【第37回三島由紀夫賞受賞作】
【第47回すばる文学賞受賞作】
【選考委員激賞!】
私の中にある「小説」のイメージや定義を覆してくれた。――金原ひとみさん
この青春小説の主役は、語り手でも登場人物でもなく生成されるバイブスそのもの――川上未映子さん
(選評より)
このままじゃ不登校んなるなぁと思いながら、高2の僕は小学生の時にバッテリーを組んでた一個下の春と再会した。
そしたら一瞬にして、僕は怪しい闇バイトに巻き込まれ始めた……。
でも、見たり聞いたりした世界が全てじゃなくって、その裏には、というか普通の人が合わせるピントの外側にはまったく知らない世界がぼやけて広がってた――。
圧倒的中毒性! 超ド級のデビュー作!
ティーンたちの連帯と、不条理な世の中への抵抗を描く第47回すばる文学賞受賞作。
みどりいせき
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2025/04/06 00:22
居場所
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:はぐらうり - この投稿者のレビュー一覧を見る
良くないけど、居場所があるって良いよね、友情とか愛とかって良いよね、と単純に思える。良いはずはないんだけど。
小説は良かった。僕の物語ではないけれど、必ず次世代の誰かの物語になっている。おじさんは野球要素に嬉しくなっております。
みどりいせき
2024/04/27 00:48
闇バイト
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:くみみ - この投稿者のレビュー一覧を見る
不登校の一歩手前だった高2の桃瀬。幼馴染みとの再会で、無意識的に闇バイトに巻き込まれ、どんどん溺れていく。逃げ場のないフラストレーションを抱えた若者たちが吐き出す声を、ラップのようにリズミカルに纏めた新感覚の青春小説。
スラングの応酬と独特で自由すぎる文体に相当苦労した。ハッキリ言って読み手を選ぶ作品。自分の感覚でしかものをはかれない凝り固まった人には理解が難しい、と身に沁みて感じた。
理解するには深く考えずに物語に沈み込む事が重要。その無意識的な行為が物語の軸である「主人公が闇バイトに染まっていく感覚」とリンクしているように感じ、頭で考えて読んでいた筈なのに段々とハイになり、ノリで全てを受け入れてしまっていた自分に驚いた。
お気に入りキャラは、ポジティブなKYのクラスメイト君。歪みまくった世界で唯一ブレない輝きを放っていて、強く印象に残った。