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2件
エンブリオ
著者 帚木蓬生 (著)
エンブリオ――それは受精後八週までの胎児。天才産婦人科医・岸川は、人為的に流産させたエンブリオを培養し臓器移植をするという、異常な「医療行為」に手を染めていた。優しい院長として患者に慕われる裏で、彼は法の盲点をつき、倫理を無視した試みを重ねる。彼が次に挑むのは、男性の妊娠実験…。神の領域に踏み込んだ先端医療はどこへ向うのか。生命の尊厳を揺るがす衝撃の問題作。
エンブリオ 下
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エンブリオ 下
2006/02/12 02:22
倫理とは・・・
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:本の虫 - この投稿者のレビュー一覧を見る
最新医療とは、倫理とは、実は本当にこんな病院があるのではないか?と何年か前に読んだ臓器農場を思い出す内容でした。両方ともかなり衝撃的な内容だと思います。
エンブリオ 下
2012/10/16 15:59
終わりをどこにしましょうか
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:おこめ - この投稿者のレビュー一覧を見る
こういう行為をしないと戦後の事を考えても医学の進歩は成り立たないのかもしれません。
そう思って最後まで主人公の動向を見守っていました。
そこから先は、読者のみなさんにゆだねますっといった最終章に、すごく「にくいことをするな」、とニヤリとしてしまいました。
きっと普通のお話なら天罰などがあったりするのでしょう。
ここでは、すべて彼は自分のエネルギーに換えて前進していきます。
今まで描いてきたお医者さんとは相対する位置のの医者の登場は、作家なら反対側も描いてみたいという気持ちの表れかもしれません。
主人公はどうなっていくのか、その先は想像するだけでも湧き上がるものがある作品でした。さらっとしているところがなんとも…。