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17件
大宰府の詩
著者 澤田瞳子
右大臣だった菅原道真が大宰府へ左遷された。悲憤慷慨する彼にお相手役の保積もお手上げ。そこへ美貌の歌人恬子(しずこ)が現れ、博多津の唐物商へ誘う。道真は、書画骨董の目利きの才を発揮し、生気を取り戻す。その頃、朝廷に出す書類に不正が発覚し、府庁は窮地に。事態を知った道真は、自ら奇策を……。朝廷を欺き、意趣返しなるか! 日本史上最も有名な左遷された男の活躍をユーモアのなかに描く歴史小説。
吼えろ道真 大宰府の詩
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2025/01/28 14:01
人を守る、街を守る
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投稿者:かずさん - この投稿者のレビュー一覧を見る
泣くな道真の続編だが、道真がメインで描かれているとは言えない。道真の気ままな街歩きを許していた大宰大弐小野葛絃と大宰少弐小野葛根の思いが中心。特に親代わりの葛絃を守ろうとする葛根の強い思いを道真が諭す。大宰府に暮らす地方官僚や唐物商人、小野道風や最後にわかる小野小町など登場人物も多彩。泣くな道真から続けて読むと少々おもしろみが弱い感じがする。
2025/01/16 11:14
道真公、活きる
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投稿者:かずさん - この投稿者のレビュー一覧を見る
菅原道真が大宰府に流された後は失意のうちに泣き暮らし、己を配流した都の連中を恨み憤死し、その魂は雷神となり都に難を及ぼした。のが定説だが、本書は大宰府にて周りの良き人々からの喝を受け、本来の姿に戻りその知識・顕学を表には現わさないが市中に出て文人としての生き方を描いている。新たな菅公の姿を書いている。続編もあるので読んでみたくなる書下ろし作品。
吼えろ道真
2024/02/10 16:42
大宰府いろいろ
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投稿者:名取の姫小松 - この投稿者のレビュー一覧を見る
大宰府での暮らしに慣れてきた菅原道真。唐物商で目利きをしながら悠々自適のように見える。
朝廷に納める唐物に不正があるようだと都から調査官がやってくる。
都から赴き、やがて帰っていく官人と地元の人々の感情のアレコレを描きつつ、今回も小野一族の有名人が現れる。