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14件
東京ロンダリング
著者 原田ひ香
内田りさ子、32歳。訳あって夫と離婚し、戻る家をなくした彼女は、都内の事故物件を一ヶ月ごとに転々とするという、一風変わった仕事を始める。人付き合いを煩わしく思い、孤独で無気力な日々を過ごすりさ子だったが、身一つで移り住んだ先々で出会う人人とのやりとりが、次第に彼女の心を溶かしてゆく――。東京の賃貸物件をロンダリング〈浄化〉する女性の、心温まる人生再生の物語。
事故物件、いかがですか? 東京ロンダリング
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事故物件、いかがですか? 東京ロンダリング
2022/07/10 18:14
事故物件に住める?
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:咲耶子 - この投稿者のレビュー一覧を見る
人生をある程度諦めていたら住めるかも・・・やっぱちょっと怖いな、格安で済めるのは魅力的かも、って思いながら読みました。
曰くつきの物件に住むちょっとアレな人々の面白い話です。
東京ロンダリング
2016/10/26 19:57
応援したくなる
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:よみよみ - この投稿者のレビュー一覧を見る
書店で、たまたま目にして購入してみた1冊であったが大変良かった。
この世の中、色々なことがありこのような職業も必要になっていくのかと思ったら嫌な時代だなと思わされる物語だ。
だが、主人公も悩みを持ち生きていると思うと応援してみたくなるものだった。
設定は、すっ飛んでいるが何か心に染み入ることが多い。
今の時代にマッチしているような内容だ。
人と人のつながりであったり、一番失くしてはいけない部分が描かれていて今年読んだ作品の中では、よかったと思う作品だ。
続編が出ているようなので、そちらもこれから読んでみたいと思う。
東京ロンダリング
2015/08/31 17:59
設定と話運びがいい。
3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:紗螺 - この投稿者のレビュー一覧を見る
因縁のある死に方をした人の家にしばらく住むことによって、因縁を消すー。そんな「ロンダリング」の設定がおもしろい。人は噂を気にする。特に、死にまつわる噂は家を決める時には地雷ともなるものだから、この話にはどことなく説得力がある。
主人公は精神状態が空っぽになっているような人物だから、その職にうまくはまるというのもうなずける。主人公を始めとして、登場人物が程よく個性的なのもいい。
さらさらっとした話の運び方で、なかなか気持ちよい話だった。