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23件
ZOO
著者 乙一
何なんだこれは! 天才・乙一のジャンル分け不能の傑作短編集が「1」、「2」に分かれて、ついに文庫化。双子の姉妹なのになぜか姉のヨーコだけが母から虐待され――(「カザリとヨーコ」)。謎の犯人に拉致監禁された姉と弟がとった脱出のための手段とは?――(「SEVEN ROOMS」)など5編をセレクト。
ZOO 2
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ZOO 1
2015/05/10 19:51
珠玉の短編集
5人中、5人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:みうら - この投稿者のレビュー一覧を見る
・カザリとヨーコ
双子のうち1人だけが虐待されるお話。姉の苦痛があまりにもリアルで正直読むのがつらい。
・SEVEN ROOMS
特殊な環境の中で起こる壮絶な殺人。解決方法が合理的ながらえげつなく、とても複雑な読後感。
・SO‐farそ・ふぁー
前後巻合わせて1番好きなお話。無力で可哀想な子どもが持つ意外な強かさに感心。
・陽だまりの詩
とても心温まる話ではあるけど心あるロボット系の話はちょっと苦手。
・ZOO
この手のお話で早々に犯人を読者に明かす展開はちょっと珍しい。
犯人は愚かなんだけれどどこか悲しくて最後は救われたように思えます。
ZOO 2
2006/08/14 23:20
私の乙一デビュー作
4人中、4人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:tami - この投稿者のレビュー一覧を見る
2巻に書評がついていないので、コチラで。
私にとっては、初めての乙一体験でした。
北上次郎が、「何なんだこれは」と言っているのを聞いて以来、ずっと気にはなっていたのに、なぜか読んでいない作家。
そんな、無駄に高まった期待を裏切らないでくれたのが、このZOOです。
乙一氏が、持てる技を試しているかの様なラインナップで、さまざまな作風が楽しめます(1巻が映画的なら、2巻は演劇的なのかも)。
コメディだけど、実はサスペンスな密室劇の「血液を探せ!」
大人向け童話の「冷たい森の白い家」
会話劇(言葉遊び)の「Closet」
独白劇の「神の言葉」
三谷幸喜風の「落ちる飛行機の中で」
これからまた何か始まるんじゃないかと思わせる「むかし夕日の公園で」
あー面白かった。
夏休みの中高生のみなさん。ぜひ読んで、書評を書こう。
大人の人たちも、通勤電車でひとつずつ。
あ、もちろん、一巻もあわせてどうぞ。
ZOO 1
2022/10/16 11:18
1か2で選ぶならこっち
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ちーかま - この投稿者のレビュー一覧を見る
元々単行本でまとまっていたものを文庫版では二つに分けている。両方購入がベストだが、どちらか一冊でいいという方には1を薦める。なぜならSEVEN ROOMSの緊迫感が圧倒的でこれがないとZOOの魅力がかなり削がれるからだ