- みんなの評価
12件
筺底のエルピス
著者 オキシタケヒコ(著) , toi8(イラスト)
人類の存亡をかけた影なる戦い。
殺戮因果連鎖憑依体――
古来より『鬼』や『悪魔』と呼ばれてきたその存在は、感染する殺意であり、次元の裏側から送り込まれた人類絶滅のプログラム。
日本の暗部である《門部》は、不可視の存在を網膜に投影する改造眼球『天眼』と、時を止める超常の柩『停時フィールド』を武器とし、そのプログラムを追い立て、狩り、そして葬り続けてきた鬼狩りの組織だ。
時は現代。
百刈圭(ももかり・けい)と、乾叶(いぬい・かなえ)――心に傷を抱えて戦う二人が遭遇したのは、歴史上、たった六体しか確認されていない《白鬼》だった。
叶の親友に憑依したその鬼を巡って組織が揺れる中、黒ずくめの刺客《ゲオルギウス会》が動き始める。それは日本を守護する《門部》と同じように、ヨーロッパで連綿と戦い続けてきたもうひとつの鬼狩りの組織――バチカンの狩人たちだった。
《白鬼》とは何か。二つの組織の衝突はいかなる戦いを引き起こすのか。そして、滅亡を防ぐ希望はあるのか。
人類の存亡をかけて戦う、影なる戦士たちの一大叙事詩が、いま語られる。
気鋭・オキシタケヒコが描く異能バトルアクションシリーズ。
※この作品は底本と同じクオリティのカラーイラスト、モノクロの挿絵イラストが収録されています。
筺底のエルピス8 -我らの戦い-
ワンステップ購入とは ワンステップ購入とは
この著者・アーティストの他の商品
前へ戻る
- 対象はありません
次に進む
筺底のエルピス 1 絶滅前線
2023/11/10 10:36
アニメ化希望
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ネピュネピュ - この投稿者のレビュー一覧を見る
設定とその見せ方が非常に上手く、唸らせられる。ジャンルとしては異能力バトルものなのだが、SF的な設定がしっかり練られており、秘密結社イルミナティなどのオカルト的要素も登場してくるなど巻数を重ねるごとにスケールの大きい話になってくるので、1巻だけ読んで満足するのは勿体ない。アニメ化希望。
筺底のエルピス 6 四百億の昼と夜
2023/01/28 02:37
ここからまだ面白くなるのか!
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:S910 - この投稿者のレビュー一覧を見る
圭とプロフェッサーとゲオルギウス会の休眠者ギスランでゲート組織の鼎談が行われる。
そこで明らかにされた世界の歴史と三つの異星寄生体の目的と鬼の関係。
情報を共有した三者が前を見据えて動き出そうとした矢先に、再び突然の悲劇がはじまるまで。
物語後半戦に突入しているとかいってなかった?
巻数重ねるごとに風呂敷も広げて、前巻より面白くなってるのどういうこと!すごい!
一巻以来ふるわなかった圭もようやく主人公の面目躍如という感じの活躍ぶり。
そしてまた絶望展開が幕を開く引き。
完璧すぎでは。
うぅー、面白い!続きが気になります!
2022/12/26 01:14
これはいいメリバエンド
1人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:S910 - この投稿者のレビュー一覧を見る
間白田達の考えた負けない策がようやく明かされる。
それは人類滅亡回避の手段を断つという絶望の未来を盾に敵対組織に譲歩させ、希望の過去へ繋げる起死回生の奇策。
一人また一人と死んでいき、たった一人残された乾叶が掴み取った勝利と全てをリセットできるはずの希望。
世界は過去に戻り、ただ一人異端なまま過去に辿り着いてしまった彼女の嘆きの話。
うわぁ〜、確かにこれは4巻まで読むべき作品だったわ。
救いはあったと思うべきか、救いはないと思うべきか悩む!
残されたのがヒーローの圭じゃなくてヒロインの叶っていうのが珍しい。
時空間を止める特殊能力「筺」という設定を非常に面白くこねくりまわした良いバトルSFだったけど、エンブリオの最凶感に反してあっけない最期だった気がするなぁ。
しかし、鬼を殺して人類を生きながらえさせるはずの叶が、殺人鬼に落ちてでも作戦にしがみついて希望に縋ったのがすごくエモいし、そうしてようやく未来をリセットできて守りたい者たちを取り戻したのにそこに彼女の居場所がない絶望のラストが素晴らしすぎる。
高評価も納得の作品だったわ。