- みんなの評価
13件
扉は閉ざされたまま
著者 石持浅海
久しぶりに開かれる大学の同窓会。成城の高級ペンションに七人の旧友が集まったその日、伏見亮輔は客室で後輩の新山を殺害、外部からは入室できないよう現場を閉ざした。何かの事故か? 部屋の外で安否を気遣う友人たち。自殺説さえ浮上し、犯行は計画通り成功したかにみえた。しかし、参加者のひとり碓氷優佳だけは疑問を抱く。開かない扉を前に、ふたりの息詰まる頭脳戦が始まった……。
扉は閉ざされたまま
ワンステップ購入とは ワンステップ購入とは
この著者・アーティストの他の商品
前へ戻る
- 対象はありません
次に進む
扉は閉ざされたまま 長編本格推理
2015/01/28 09:49
最後まで流れるように読んでしまう
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:たなか - この投稿者のレビュー一覧を見る
もっと早く読んでおくべきだった作品。
自分が個人的に倒叙好きだということを差し引いても面白い。
大学生の頃の後輩を殺すことに決めた伏見は、同窓会の最中に事故を装って後輩の新山を殺害する。
切れ者な犯人と、それを超える探偵との知能戦に最後まで目が離せなかった。
なかなか明かされない殺害動機や予想を裏切る結末には納得がいかないような気もしたが、それを含めて傑作だと言いたいです。
早速、石持さんの他作品を調べてみよう。
扉は閉ざされたまま 長編本格推理
2011/01/23 17:35
好みどんぴしゃど真ん中のミステリ『扉は閉ざされたまま』
3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:惠。 - この投稿者のレビュー一覧を見る
面白かったーーーっ!!!
手に汗握る、息が詰まる、てのはこういうのを言うのだろうなっていう一冊だった。
著者の作品は『Rのつく月には気を付けよう』に続きこれが二作目。前回は短編集だったので、長編に挑んでみた。教えていただいた情報によると、石持作品の作風は何パタンかに分かれるもよう。そこのところ、まで詳しく理解できていないのだけれど、本書は本当に楽しかった。
本作の主人公は伏見という男性。殺人事件の犯人だ。殺されたのは新山という大学時代のサークルの後輩。
伏見たちはサークル仲間七人で世田谷の豪邸を改装したペンションに集まった。ペンションに到着してそれほど経たないうち、伏見は新山を殺害する。そして新山が宿泊する個室に細工して、密室を作り上げる。夕食に現れない新山のことを「寝ているのだろう」と思っていた面々だったが、深夜になっても現れない新山に、メンバーは不安感を募らせる…。
犯人も、殺害方法も、読者には手に取るようにわかる。だって、物語は犯人の伏見視点で進んでいくのだもの。
本作の核となる部分は、伏見という殺人犯と、その伏見を追いつめる探偵との攻防だ。この探偵役を務めるのは、サークルメンバーの妹で、伏見とは過去に恋愛関係になりそうでならなかっという微妙な距離をもつ碓井優佳という女性。
ある事情により(これについてはラストで明かされるが、わたしはあまり好きな理由ではない)どうしても、発見を遅らせたい伏見と、そんな伏見の様子に不信を抱く優佳。ふたりの頭脳戦、心理戦に、見ていてドキドキ、ハラハラする。
このパタンは、例えていうならばコロンボや古畑任三郎のそれに似ている。しかし大きく異なるのは、者物語の語り部が、探偵(刑事)ではなく、犯人であるということだ。視点を変えるだけでこうもスリリングな展開となるのか、と興味深い驚きだった。
読み終わってすぐ、この手の作品をもっともっと読みたいと思ってツイッターで尋ねてみたのだけれど、著者の『君の望む死に方』以外には挙がってこなかった。何かないかなぁ??犯人視点というところがポイントなのだ。
ホント、好みどまんなかの一冊だった。次は『君の望む死に方』を読もう。
2023/11/07 23:40
ストッパーの構造が難しい
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:恵恵恵 - この投稿者のレビュー一覧を見る
ネタバレ???
バレないようにフォローする犯人視点で進む本
ちゃんとした人による犯行だけど
ちゃんとした人による追跡ってかんじ
面白かった
最後どっちだ???!
くっついて欲しい。