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3件
三十の反撃
著者 ソン・ウォンピョン
2022年本屋大賞翻訳小説部門第1位!
ベストセラー『アーモンド』の著者が放つ、すべての人に勇気をくれる傑作。
『アーモンド』が人間という存在そのものへの問いかけだとすれば、『三十の反撃』は、どんな大人になるかという問いへの答えである。
ーーーソン・ウォンピョン
1988年ソウルオリンピックの年に生まれ、三十歳になった非正規職員のキム・ジへ。
88年生まれに一番多い名前「ジヘ」と名付けられた彼女はその名の通り、平凡を絵に描いたような大人になっていく。
大企業の正社員を目指すジヘの前に現れたのは、同じ年の同僚ギュオク。
彼の提案する社会への小さな反撃を始めることになったジヘは、自信を見つめなおし、本当にしたかったことを考えるように。
そして、ついに「本当の自分」としての一歩を踏み出すことになるーー。
世の中という大きな壁と闘うすべての人に贈る、心温まるエール!第5回済州4・3平和文学賞受賞作品。
三十の反撃
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三十の反撃
2023/09/22 19:24
生きるために食うか、食うために生きるか
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投稿者:みずたまり - この投稿者のレビュー一覧を見る
キムジヘという、クラスに3人も4人もかぶるような、韓国ではありふれた名前を付けられた主人公。30歳。非正規労働者。大企業の末端で、いつか文化に関わる仕事がしたいと思いながら、コピーや椅子ならべをする日々。ある人との出会いをきっかけに、社会の中で権力に虐げられ、割を食って生きる人たちと連帯し、小さな反撃を試みる。
比喩や描写もうまく、引き込まれた。韓国の文化を知れるのもよかった。
なにより、自分を平凡だと思う彼女の感じること、考えることすべてが、50歳に近いわたしが言うのも恥ずかしいですが、刺さりまくりでした。
三十の反撃
2022/12/06 09:30
キム・ジヘ、それは私だ
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投稿者:ふみちゃん - この投稿者のレビュー一覧を見る
主人公は非正規職の30歳、キム・ジヘ。ソウルオリンピックが開催された1988年生まれ。キム・ジヘという名前は日本で言ったら鈴木愛(1988年の女性の名前1位が愛)みたいなもので、平凡中の平凡なんだとか。自分らしさて何なんだろう、私も答えを見つけられないでいる、一生わからないかも。よく他人に「〇〇君らしくない」と叱咤激励する人がいるが、私らしいって、どういう状況、状態のことをいうのかは意味不明。この小説で、私の心の中をナイフはオーバーだが、針で突き刺したエピソードがある、キム・ジヘは会社の先輩に昼食に誘われたり、お茶を誘われたりすると「友達と約束があるので」と断ってしまう、友だちなんて嘘、他人と打ち解けるのが苦手なだけ、逃げたいのだ、それ、私だ、とつい叫びそうになった
2023/07/11 22:05
キムジへという平凡人が……
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投稿者:エムチャン - この投稿者のレビュー一覧を見る
名前も平凡。30歳で、非正規で働くという……なんか、やってることも不器用で、もう少し、上手く世渡りしたらいいのになぁ、みたいに感じました。しかし、恋人らしき人が現れて、なんか未来は明るい……で終わってホッ