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みずたまりさんのレビュー一覧

投稿者:みずたまり

10 件中 1 件~ 10 件を表示

紙の本

自分の心に問いかけてみろ

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力を入れてつくった雑誌がコケて、大きな出版社を辞めた編集者が、本当に読みたいマンガ雑誌をつくるため、過去に付き合いがあった著者に、執筆依頼をするお話の、最終巻。
編集者の熱意にも心打たれたし、それに応えるため、自分のマンガを見つめ直す作家の苦悩にも、心を打たれた。書店への営業では、門前払いをくらう。けれど、いい仕事をする、その信頼が、大きな結果に結びつく。
読みながら何度もジーンとした。
いいマンガだった。

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紙の本

紙の本前の家族

2023/11/28 10:23

こわっ

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仕事を持ち、一人で住むため、中古マンションを買ったアラフォーの女。どうやら、売ったマンションから離れがたいらしい前の持ち主たちがやって来ることに、初め不快感を見せるものの、だんだん取り込まれていってしまう。
一人の生活を愛し、自立した生活に誇りを持っているわたしが、なんでもやってもらえる楽ちんさから、今までの自分は無理をしていたのではないかと思うようになるのは、なるほどなーと思った。
最後はいったいどうなってしまうのか。
一人暮らしに戻ることができるのか。

あり得ない結末。怖い。けど、面白い。
淡々とした、けれど好きな文章で、ぐいぐい読まされました。

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紙の本

紙の本恋文・私の叔父さん

2023/11/06 09:40

こんな小説が読みたかった。

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別れた女の余命が少ないことを知り、一緒になりたいと家を出ていく夫、死んだ娘の夫と同居する義母の抱える思い、自分より若い恋人を連れてきた母親から知らされる事実、「俺ならいいよ」といって、妻の幸せを優先させる夫・・・。どの話も、相手を思いやるやさしさに、溢れていた。やさしさゆえにやってくる別れ。切ない。けれど、人間の生活の中には、美しい、いいものがあるなと、思わせてくれた。

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紙の本

紙の本消滅世界

2023/10/02 15:56

家族というかたち

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夫婦間のセックスが近親相姦であり、人工授精による妊娠がスタンダードな社会において、家族は必要か否か。
セックスを排除したい気持ちは、女性には特に感じるところがあるような気がするが、実験都市の様子は、じつにおぞましい。
人間外との恋愛を、経済を回すために搾取されていると感じるのは、現代社会でもあることで、そのおぞましい社会を、全くありえない絵空事と思えないところが怖い。
人間には、「自分と人生が繋がっている人」が必要という家族肯定派の意見に縋りたくなるが、そう言った彼も、やがてその世界に静かに順応していくのである。ああ、怖い。

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紙の本

紙の本三十の反撃

2023/09/22 19:24

生きるために食うか、食うために生きるか

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キムジヘという、クラスに3人も4人もかぶるような、韓国ではありふれた名前を付けられた主人公。30歳。非正規労働者。大企業の末端で、いつか文化に関わる仕事がしたいと思いながら、コピーや椅子ならべをする日々。ある人との出会いをきっかけに、社会の中で権力に虐げられ、割を食って生きる人たちと連帯し、小さな反撃を試みる。

比喩や描写もうまく、引き込まれた。韓国の文化を知れるのもよかった。
なにより、自分を平凡だと思う彼女の感じること、考えることすべてが、50歳に近いわたしが言うのも恥ずかしいですが、刺さりまくりでした。

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紙の本

記録小説

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津村記久子さんの「やりなおし世界文学」を読んで、読みたいと思ったけれど絶版で、なので映画を見たらとてもよく、やっぱり読みたいなと思っていたところへ、新訳が出ました。読むしかないでしょう。そして、読んだ感想。とってもよかった。

1930年代のアメリカ南部で起こったできごとが、小学校低学年の女の子の目線で書かれている。差別や貧困、ちいさな町で起こるさまざまなことが、つぶさに、くもりなく、描写される。いまだにアメリカでの黒人に対する差別は、かつてのようなものではないにしてもあるらしく、本当になくなるべきだとは思うけれど、あったのは事実で、そういう意味でこれはかつてそうであったという記録として読み継がれて欲しい。

映画でも思ったけど、お父さんのアティカスが本当にいいね。正しく生きるということがどういうことなのか考えさせられた。

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紙の本

紙の本愛されなくても別に

2023/09/01 10:55

誰もが家族に問題を抱えている

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浪費癖のある母親、殺人者の父。ヘビーな環境で育った2人の大学生が、そこから抜け出そうともがく。他の同級生も親の過干渉に苦しんだり、弟にコンプレックスを持ったり、みんな必死で生きている。スマートな文で、台詞もカッコよく、ぐいぐい読ませられた。

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紙の本

信用取引

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村上春樹の小説に出てくる女は、いっつも、主人公の男を苦悩させるためだけに使われてるよねー、と不満に思っていて、だから正直川上未映子さんがファンというのが少し不思議だったけれど、私自身も、不満ながらほとんど読んでいる読者ではあった。それがなぜなのか、この対談集を読んで、未映子さんが信用取引と言っている「眠り」という短篇を読み直して、目から鱗だった。これからは春樹さんの小説を、もっと好意的に読めそう(いや、今までも面白く読んではいたのだけど)。あと一作、二作、新作長編を書いてくれることを願っています。

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紙の本

紙の本二周目の恋

2023/09/14 07:54

他人の恋愛

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恋愛小説の面白さって、滑稽さだったり痛々しさだったりすると思う。その点で遠田潤子さんの『道具屋筋の旅立ち』は、互いに不慣れな男女の関係が、男たるものこうであらねばと言い募る男のムカつき具合も、それにかわいいと言われてよろこぶ女心も、とてもよかった。けっこう意外な結末もまた。

ナンバーワンは、綿矢りささんの『深夜のスパチュラ』
バレンタインのチョコレートをどうするかという、さんざありふれた話を、こんなにコミカルに、キュートに、ちょっぴり毒も入れて書けるなんて、さすがです。読んでてとにかく楽しかった!

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紙の本

紙の本悪い夏

2023/09/07 15:22

悪い夏だった・・・

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本当に、悪い夏だった・・・。途中に出てくるシングルマザーの女性の物語との絡み方が見えたとき、先を読むのが辛くなってしまった。人生は近くで見ると悲劇でも、遠くから見ると喜劇であると、チャップリンの言葉を引いてあとがきに書かれていますが、それが現実にあることだというのもわかるのだけど、辛かったなあ。。。

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