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6件
古都
著者 川端康成
捨子ではあったが京の商家の一人娘として美しく成長した千重子は、祇園祭の夜、自分に瓜二つの村娘苗子に出逢い、胸が騒いだ。二人はふたごだった。互いにひかれあい、懐かしみあいながらも永すぎた環境の違いから一緒には暮すことができない……。古都の深い面影、移ろう四季の景物の中に由緒ある史蹟のかずかずを織り込み、流麗な筆致で描く美しい長編小説。
古都
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2019/07/30 04:00
柔らかく切ない物語
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投稿者:pixel - この投稿者のレビュー一覧を見る
美しく切ない物語。恥ずかしながら川端さんの作品を初めて拝読したのですが、日本語ってここまで美しいのか…と心に沁みわたるような文章でした。
旅行でたびたび訪れた京都の風景が思い起こされます。この本を読んでいたら違った風景で京都を歩いたように思います。
物語の続きはどうなったのか…とついつい気になるのでした。
(睡眠薬でほぼ記憶がない作品だとあとがきで知り、びっくりです)
2017/03/26 22:04
美しい京都の情景が浮かぶ
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ME - この投稿者のレビュー一覧を見る
著者の作品は難解なイメージがあるが、それほど難解ではなく、京都の春から始まり冬までの四季や祭に沿って物語が進むので読みやすい。美しくせつない物語であるが、50年以上も前に書かれたため、理解しにくい場面や単語も出てくる。
古都 改版
2015/12/05 13:33
京都の描写
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投稿者:earthbound - この投稿者のレビュー一覧を見る
川端康成は京都に暮らしてこの作品を書いたといわれています。
京都の魅力と姉妹の運命の描写が素晴らしいと思います。
BSーTBSの番組で本作品が紹介されていて、川端康成を久しぶりに読んだのですが、やはり文豪ですね。