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19件
桶川ストーカー殺人事件―遺言―
著者 清水潔 (著)
ひとりの週刊誌記者が、殺人犯を捜し当て、警察の腐敗を暴いた……。埼玉県の桶川駅前で白昼起こった女子大生猪野詩織さんの殺人事件。彼女の悲痛な「遺言」は、迷宮入りが囁かれる中、警察とマスコミにより歪められるかに見えた。だがその遺言を信じ、執念の取材を続けた記者が辿り着いた意外な事件の真相、警察の闇とは。「記者の教科書」と絶賛された、事件ノンフィクションの金字塔!
桶川ストーカー殺人事件―遺言―
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桶川ストーカー殺人事件 遺言
2019/01/28 15:34
やっぱり警察は怖い
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ふみちゃん - この投稿者のレビュー一覧を見る
1999年の事件だから、もう15年以上経過している。しかし、この事件のことは「被害者から助けてくれと何回も懇願されながら、何も手を打たず被害者が殺されてしまった痛ましい事件」として脳裡に焼き付く。ただ、埼玉県警の全面敗北だと思い込んでいたこの事件の中で国家賠償法にかかわる民事裁判については、被害者・猪野詩織さんのプライベートに踏み込んだ徹底抗戦を埼玉県警が強行していたことは驚かされる。私自身も警察には不信感をもつ一人ではあるが、それを踏まえても彼らの負の行動力には感心するばかりだ
桶川ストーカー殺人事件 遺言
2016/02/28 17:22
引き込まれてしまいました
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:Ted - この投稿者のレビュー一覧を見る
久々に引き込まれたノンフィクションです。15年以上の事件を扱ったものですが,今読んでも古さを感じさせません。ぜひ警察の方々にも教科書として読んでもらいたい一冊です。
2016/01/03 16:00
サラリーマン警察と大手記者
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:猫目太郎 - この投稿者のレビュー一覧を見る
読後「これは推理小説では」と思いたくなる。だが、実際に起こった事件であり、ニュースで見たような記憶がある。読み応えのある文章と著者の、被害者と家族に対する真摯な、取材姿勢が心を打つ。感想は「ちゃんと警察が仕事をすれば、事件は防げた可能性が高い」ということ「警察発表を記事にすれば良いと思われる記者がいること」本書に「警官もサラリーマンだからしょうがない」と同情する場面があるが、上尾署管轄に住む市民はこの事件後、警察組織に対する考えはどうなのか聞きたいところ。
所属していた雑誌の休刊には、著者ならずとも一読者であった者もショックだ。後書きに書かれた娘さんの冥福をお祈りする。(M氏の事件は自業自得と思う)