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白痴
著者 坂口安吾 (著)
白痴の女と火炎の中をのがれ、「生きるための、明日の希望がないから」女を捨てていくはりあいもなく、ただ今朝も太陽の光がそそぐだろうかと考える。戦後の混乱と頽廃の世相にさまよう人々の心に強く訴えかけた表題作など、自嘲的なアウトローの生活をくりひろげながら、「堕落論」の主張を作品化し、観念的私小説を創造してデカダン派と称される著者の代表作7編を収める。
白痴
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紙の本白痴 改版
2020/06/16 17:10
青鬼の褌を洗う女
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:まさがき - この投稿者のレビュー一覧を見る
表題作は表現力が凄まじい名作です。
他にも「外套と青空」や「戦争と一人の女」など、退廃的で過激で思い詰めていて、しかしシンプルに面白くて、楽しいです。
そして最後の一編「青鬼の褌を洗う女」に圧倒されました。
素晴らしかったです。
紙の本白痴 改版
2018/05/20 07:29
戦争当時の何も知らない女とどうしようもない男
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:病身の孤独な読者 - この投稿者のレビュー一覧を見る
坂口安吾の短編小説であり、意外と有名な作品。戦時中の物語で、とつぜん押し寄せてきた知らない白痴の女を家にかくまうことになった男の物語り。戦火の中、なぜが情が女にわいてしまった男の心情と末路を描く。あまりない設定であるが、物語は単調で面白みには欠ける。しかし、坂口安吾の独特な雰囲気が短時間で楽しめる作品である。