電子書籍
反省させると犯罪者になります(新潮新書)
著者 岡本茂樹 (著)
犯罪者に反省させるな──。「そんなバカな」と思うだろう。しかし、犯罪者に即時に「反省」を求めると、彼らは「世間向けの偽善」ばかりを身に付けてしまう。犯罪者を本当に反省に導くのならば、まずは「被害者の心情を考えさせない」「反省は求めない」「加害者の視点で考えさせる」方が、実はずっと効果的なのである。「厳罰主義」の視点では欠落している「不都合な真実」を、更生の現場の豊富な実例とともに語る。
反省させると犯罪者になります(新潮新書)
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2020/12/17 18:09
何年経っても色褪せない一冊。
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:OPPO - この投稿者のレビュー一覧を見る
この国の少年院教育における根本問題に向き合った一冊。単に世間の溜飲を下げることを目的とした形ばかりの「反省」を強要することはむしろ逆効果でしかない。少年犯罪の背景に目を向け、自らの本音と向き合わせることで真の更生が促される。少年犯罪の枠をこえて児童教育全般に疑問を投げかけた。
2015/07/15 09:34
勉強になる
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:always - この投稿者のレビュー一覧を見る
目から鱗でした。
反省させることがこんなにも人を苦しめているのかと考えさせられました。
根本的な解決方法が具体的に明記されている,とても参考になる本でした。
2014/05/18 22:57
犯罪者には死刑か終身刑、と言う人に読んでほしい
9人中、9人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:もんきち - この投稿者のレビュー一覧を見る
自分があまり社会に適応していない、と感じているので、いつ犯罪者になるかわからない不安で刑務所と言う場所にはとても興味があります。現在は厳罰化の動きが盛んで、犯罪者など世間に野放しにするな、と言う人も多いのですが、犯罪者とそうでない人はそれほどの違いがあるのかと言うこともいつも感じています。
この本はそんな私の期待に応えて犯罪者予備軍や犯罪者を生み出す背景を考えてくれたように感じます。土下座や泣いて自分の非を謝罪するような態度が、本当に反省から生まれるものなのかについて疑問を投げかけ、犯罪者にならずに社会で生きていくためにどうすべきかを深く突っ込んで考えていると感じました。
ちなみに、タイトルは「反省しろ」と求めると犯罪者に、ということで、実際に犯罪者の更生に必要だ、と主張している内容は一般的に「反省」と呼ばれている行為です。学校や職場で子供や部下に一生懸命反省させようとしているが効果を実感できない、と言う場合に役に立つ知識もたくさん出ています。
なるべくたくさんの人がこの本を読んで、糾弾と謝罪が繰り返されるだけで何がよくなったのかわからないような息苦しい世の中が変わっていってほしいものです。