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3件
敵(新潮文庫)
著者 筒井康隆
渡辺儀助、75歳。大学教授の職を辞し10年。愛妻にも先立たれ、余生を勘定しつつ、ひとり悠々自適の生活を営んでいる。料理にこだわり、晩酌を楽しみ、ときには酒場にも足を運ぶ。ある日、パソコン通信の画面にメッセージが流れる。「敵です。皆が逃げはじめています―」。「敵」とは何者か。いつ、どのようにしてやってくるのか…。意識の深層を残酷なまでに描写する傑作長編小説。(解説・川本三郎)
敵(新潮文庫)
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敵 改版
2024/01/25 15:24
良い本です
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:a - この投稿者のレビュー一覧を見る
75歳の儀助のあれこれの短編集です。フランス文学の教授をしていたこともあり、妻にも先立たれている、そんな儀助の私生活を事細かに描写している。夢や妄想が多いが、現実でないだけに愉快だ。ついのめり込んでしまいます。
2018/05/14 03:27
死の影におびえる
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:Todoslo - この投稿者のレビュー一覧を見る
熟年期を迎えた男性の悩みが、赤裸々に伝わってきました。如何にして自分らしく人生の最期を過ごすことができるか考えさせられます。
2025/05/08 23:22
なんか途中から読み間違えてしまったようだ
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:忍 - この投稿者のレビュー一覧を見る
独居老人の生活を事細かに描写していく前半は楽しめたのだが、タイトルの「敵」というのが分からない。そうこうするうちに、パソコン通信が現われ、今のネット環境とは少々異なるところに違和感を感じたあたりから前後の脈絡が途切れがちになり、「敵」が登場するが、実態がよく分からないままとなる。
パソコン通信が出てきたあたりから、実は老人というのは仮想空間上のアバターで、その裏の現実世界で何か全く別の出来事が起きていて、そこで「敵」と戦っている、という展開になるのかと考えていたのですが、大外れでした。
気が向いたらもう一度読み直してみます。