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2件
大博打(新潮文庫)
著者 黒川博行
無茶苦茶な誘拐事件だった。身代金が金塊二トン(時価32億)。受け渡しはどうするのか、大阪府警は驚愕するが、犯行計画は緻密だった。大阪湾に繋留中の漁船に金塊を積み、オートジャイロをセットしろという。金塊を積み無人の漁船が闇をゆく。だが、奪取寸前、漁船は偶然にもタンカーと衝突炎上してしまう。万事休すと思いきや、犯人の真骨頂はここからだった。大胆不敵な誘拐サスペンス。
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大博打
2020/08/27 07:35
読んでドキドキ、粋な終わり方
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:トッツアン - この投稿者のレビュー一覧を見る
大阪府警シリーズの竹内が話し手、その他おなじみの総長と文田、吉永と小沢、班長と係長などが登場し、警察側の捜査が丁寧に描かれている。そこに佐古田という全く異なるキャラクターが登場し、痛快。
もう一方の話し手として、犯人が細かなプロセスを語る。誘拐された泰三が良い味をだしている。
読み進めていくと転回が非常に早く、ドキドキしながら読み進めてしまった。映画やドラマにすると面白いと思う。
いつも思うが著者は要らぬ前振りがなく、いきなり読者を引き込んでしまう。上手いなぁ。
最後の終わり方も粋で、ある意味ハッピーエンド。心憎い。
2020/06/09 15:56
やっぱり頭いい
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:hid - この投稿者のレビュー一覧を見る
黒川さんって、やっぱり頭いいなあと思う。
黒豆コンビを思わせるようなやり取りもありつつ、
別物の大阪府警ものですね。
ハッピーエンドと言ってはいけないんでしょうけど、
好きな終わり方でした。