電子書籍
知ろうとすること。(新潮文庫)
福島第一原発の事故後、情報が錯綜する中で、ただ事実を分析し、発信し続けた物理学者・早野龍五。以来、学校給食の陰膳(かげぜん)調査や子どもたちの内部被ばく測定装置開発など、誠実な計測と分析を重ね、国内外に発表。その姿勢を尊敬し、自らの指針とした糸井重里が、放射線の影響や「科学的に考える力の大切さ」を早野と語る。未来に求められる「こころのありよう」とは。
知ろうとすること。(新潮文庫)
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電子書籍知ろうとすること。(新潮文庫)
2017/12/23 18:26
一読を
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:怪人 - この投稿者のレビュー一覧を見る
先月、11月下旬、仙台市において、第1回世界防災フォーラムが開催されたが、本会議の前日祭としてフォーラムが行われた。「青少年からのメッセージ」の中で、被災地域の若い世代の活動が本人達から発表された。福島県からは福島高校の生徒が「福島高校放射線班の活動」を発表した。福島県内の放射線量測定を行い、その結果をまとめて発表しているもので、英文の論文にしたてて世界に向けて発信もしている。それが縁で、ヨーロッパ、フランスでの国際会議に参加したり、フランスの高校生との交流活動などを通じて国際交流も経験しているという内容である。
この高校生の活動を支援したのが東大の早野教授であることを報告の中で知った。英文の論文作成の指導も行い、ヨーロッパへも引率した。
高校生の活動を支援した早野教授と糸井重里が対談した際の記録がこの本である。福島原発事故の影響、放射線の影響などについて、原子核物理学者の知識を生かしながら行った活動が縷々報告されている。
宮城県に住み東日本大震災については強い関心をもって情報収集に努めているつもりだが、隣県の福島県のことについては知らぬことも多かった。早野教授がツイッターの発信から活動が始まったようで、私費も当時ながらも福島に通い続けたそうだ。
3年前に文庫本として発行されたものだが、先月のフォーラムから辿りついた。福島県の高校生にも感心するが、早野教授にも敬意を表する。一読されることを薦める。
紙の本知ろうとすること。
2020/05/01 22:17
取り組む姿勢、考え方に頭が下がります
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:UMA1001 - この投稿者のレビュー一覧を見る
・どんな非常事態であっても、叫ばないでちゃんと説明してくれる人をみつけなきゃいけない
・自分が参考にする意見としては、よりスキャンダラスでない方、より脅かしていない方、より正義を語らない方、より失礼でない方、よりユーモアのある方を選ぶ