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3件
オセロー(新潮文庫)
著者 ウィリアム・シェイクスピア , 福田恆存/訳
ムーア人の勇敢な将軍オセローは、サイプラス島の行政を任され、同島に赴く。副官に任命されなかったことを不満とする旗手イアーゴーは、策謀を巡らせて副官を失脚させた上、オセローの妻デズデモーナの不義をでっちあげる。嫉妬のあまり、妻を自らの手で扼殺したオセローは、すべてが、イアーゴーの奸計であったと悟り自殺する。シェイクスピアの後期の傑作で、四大悲劇の一つ。
オセロー(新潮文庫)
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オセロー 改版
2021/05/05 10:58
世紀の使嗾者イアーゴー
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:H2A - この投稿者のレビュー一覧を見る
イアーゴー。自ら悪事をなさずに他人の考えや判断を言葉巧みに操る使嗾犯としての悪辣ぶりがすごい。終盤までイアーゴーは善人とさえ見なされて、多くの人物たちが不本意な死を賜る中で最後まで生かされるが、緩慢な死である拷問にかけれることを告げられる。オセローは訳者も言うとおり終幕寸前まで劇の主人公ではなく悪計に翻弄されながら、最後の瞬間に自決を果たして不名誉な生から開放される。不条理きわまりない悲劇。
オセロー 改版
2020/07/28 13:14
嫉妬
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:芋栗 - この投稿者のレビュー一覧を見る
言わずと知れたシェイクスピア悲劇の1つ。個人的はシェイクスピアの作品は戯曲のため、映画と併用して読むとより楽しめる。誰もが持つ嫉妬という感情について考えた。
オセロー 改版
2018/11/25 08:52
四大悲劇の中で最も影の薄い主人公。
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:うりゃ。 - この投稿者のレビュー一覧を見る
新潮文庫版シェイクスピアを読破しよう個人的キャンペーン二冊目。
世の中口のうまいやつ、悪意でもなんでも自発的意思の強いやつが影響力を持つということなのかとイアーゴーを見て思う。
それに比べ、主人公オセローの影はやっぱり薄い。
解説では辛抱立役になぞらえていたが、台詞から立ち上るオセローの人格はそんなたいしたものじゃない。どう解釈してもザ・勘違い男にして自分ワルクナイ被害者意識に満ちあふれているようにしか思えないなあと改めて感じた。