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6件
リア王(新潮文庫)
著者 ウィリアム・シェイクスピア , 福田恆存/訳
老王リアは退位にあたり、三人の娘に領土を分配する決意を固め、三人のうちでもっとも孝心のあついものに最大の恩恵を与えることにした。二人の姉は巧みな甘言で父王を喜ばせるが、末娘コーディーリアの真実率直な言葉にリアは激怒し、コーディーリアを勘当の身として二人の姉にすべての権力、財産を譲ってしまう。老王リアの悲劇はこのとき始まった。四大悲劇のうちの一つ。
リア王(新潮文庫)
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リア王 改版
2021/05/02 22:14
悲劇の典型
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:H2A - この投稿者のレビュー一覧を見る
筋書きや内容については訳者の福田恆存の解説を読むのが最善。リアの気まぐれのような領土配分はいきなり狂気を感じさせるが、その並外れた情念が周囲の人物たちに渦巻く悪意を攪拌して、わずかな善意も押し流して、なにもない場所に行き着く。以前ローレンス・オリヴィエの映画を観たことがあったがそれは大分ストーリーを刈り込んでいたように思う。原作は(月並みな表現だが)その複雑さ、深刻さ、スケールの大きさで別格。個人的には道化の存在が悲劇の中にアクセントを生んでいて、その小唄も見事に韻を踏んで訳されている。訳者の短い解説も的確で重みがあって素晴らしい。
2024/08/15 10:49
リア王
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ねこ - この投稿者のレビュー一覧を見る
大学の英文学専攻の英文学演習の授業の中で教授に勧められて購入しました。面白かったです。また、読みたいです。
リア王 改版
2022/06/07 22:48
悲劇というか
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:こっこ - この投稿者のレビュー一覧を見る
人間関係が複雑かつ単純に絡まって、ドタバタな感があるように思いました。劇中人物それぞれが激しく生き、そして死んでいきます。文字で読んでインパクト大に感じられたので、実際の劇で観たらどれだけ衝撃を受けるのでしょうか。台詞に哲学的な深みがあり、人生で一度でも読んだ方が良い一冊です。