こっこさんのレビュー一覧
投稿者:こっこ
紙の本深読みシェイクスピア
2021/04/09 07:45
芸術の奥深さ
4人中、4人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
この本はタイトル通りシェイクスピアの翻訳についての本ですが、デスクワークとしての翻訳を超えています。著者の方は劇場に足を運び、常に翻訳の改善を考えていらして、翻訳を文字通りライフワークとしていらっしゃいます。劇の演者に影響を受けた件も、読んでいておもしろく、テレビドラマ含め、演劇の奥深さもまた考えさせられる、そんな一冊です。
紙の本一生役立つきちんとわかる栄養学 マンガで図解で見てわかる 最新データ対応!
2021/10/15 08:27
食への関心が高まりました
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
当書は栄養学の基礎知識から始まり、栄養素別、症状別(例えば風邪をひいた時にはどんな栄養を摂れば良いか)、食品別の解説が辞書を引く感覚で調べられる、そんな構成になっています。大して栄養ないだろうと勝手なイメージで食べていたものが実は栄養があったり、この食材にはこんな栄養があったんだと知らされたりで、とてもためになります。一家に一冊あって良い本だと思います。
紙の本荒野のおおかみ 改版
2022/10/24 21:00
現代に通じる古典
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
現代小説にみられる心理描写の先駆的古典だと思います。ヘッセの自伝的小説ということですが、精神的な苦闘があったからこその大作です。現実と意識下の堺が分からなくなる描写が(あくまで私見ですが)村上春樹を想起させられました。
2022/08/11 07:30
宗教はアヘンか
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
マルクスによると宗教は人間の悩みを和らげるもの、それ故悩みを本質的に解決する革命から遠ざけるものと見ていたようです。マルクスの生きた時代に比べ現代は物質的に豊かになりましたが、宗教が人生を補完する存在であることは変わりません。宗教の立ち位置の難しさを考えさせられる小論でした。この本ではほかにも当時の問題を扱った小論が読めますが、政治家の問題は今も通じるところがあり、興味深く読みました。
紙の本カフカ短篇集
2022/07/19 22:48
よく解らないけど引き込まれる
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
カフカは色々な解釈ができて、専門家でも解釈が分かれるみたいだから、いっそ何も考えずに引き込まれれば、読者それぞれの気づきが生まれるんじゃないのかなあと、読み終わって思いました。単純に文章が面白かったと感じました。訳者の力量も大いにあると思います。
2021/07/24 09:44
立花隆さん追悼
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
知の巨人立花隆さんの特集が組まれた一冊です。関係者とのエピソードを読んで、人となりが垣間見れますが、知識に対する姿勢に感服させられます。あくまで私見ですが、文藝春秋の読者は比較的知的好奇心があるものと勝手に推察していて、文藝春秋読者の教科書となった特集だったのではと思っています。その他、中国問題であったり今月号は特に読みごたえがありました。
紙の本メルヒェン 改版
2020/12/06 09:33
人生で1度は読んでほしい良作集
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
ヘッセが戦争を体験する頃に書かれた短編集で、実体験が強く反映されています。実体験を基にした小説はうわべだけじゃなく、読者に迫ってくるものがあります。訳者のわかりやすい言葉遣いもあってだと思いますが、とても話の中に入りやすい短編集でした。
紙の本地方公務員試験東京都・特別区のパーフェクト時事 令和2年度対応
2020/06/08 10:57
本のタイトル通り
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
都庁、特別区の受験生には必須の参考書なのではないでしょうか。何の時事が出題されるかは試験によって違うと思いますので。ちなみに特別区の経験者採用試験は、この本の守備範囲じゃないかな、経験上。
紙の本母性社会日本の病理
2024/04/16 00:23
得意かと思っていたけど
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
日本人は海外の文化を吸収して自分たちなりに新しい文化をつくるのが得意かと思っていたけど、よい意味での個人主義は咀嚼しないままここまで来た感があると、本書を読んで思いました。50年近く前の著書ですが、大まかなところは今読んでも生きていると思います。場の論理などはなるほど確かにといったところです。本書を読んで周りを見渡すと実感します。一読の価値ありです。
紙の本水の精
2024/03/15 06:54
ドイツ文学の金字塔
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
フケーという作家を知らず、ドイツ文学ということで読んでみたのですが、心が洗われるような純粋なファンタジーでした。語句も話の流れも読みやすい翻訳のおかげでかもしれませんが、ストーリーが染み入ってくるようでした。フケー本人が複数の女性に恋心を抱いていたことが、この小説に反映されているとのことですが、不倫のドロドロ感が一切感じられません。最期もある意味キレイさっぱり終わります。
紙の本一人称単数
2024/02/23 15:09
スワローズ詩集目当てで手に取りました
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
スワローズ詩集だけでなく、どれもおもしろく読みました。村上春樹ならではの、夢と現実の狭間を描いた空気感が心地良い。文章が染み入って、村上春樹の世界にいつの間にか足を着けて立っている。ファンだからすっとこの世界を受け容れるのかも知れないけれど、読んでいて幸福感に満たされる、と言ったら大げさか。
紙の本詰むや、詰まざるや 森・西武vs野村・ヤクルトの2年間 完全版
2023/11/25 11:22
甦る伝説
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
個人的に92年第4戦と93年第7戦を観戦しているので、思い出深いですし、心理戦が好きな自分にとっては最上の日本シリーズです。両チームの回想を交えて当時を辿れて楽しく読めました。ヤクルトも西武も当時のスタイルから離れてしまった感はありますが、それも歴史の必然ですし、この本をある種歴史の教科書としても読めそうです。
紙の本泣き虫ハァちゃん
2023/10/07 09:31
子どもに読んでほしい
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
河合隼雄さんの自伝的小説。難解な表現はなく、読みやすく、更には絵が温かい。話が体に染み入る感覚で、隼雄さんの追体験ができたような、自分の昔のことを思い返せたような。よい小説ってこんな感じなんだと思いました。
紙の本カレーライスの誕生
2023/07/10 09:05
食欲をそそります
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
カレーの歴史が平易な文章で楽しく読めます。著者自身がカレー大好きなのが読んでいて伝わります。単なる知識の羅列でなく、著者の経験談が随所に織り込まれているのが、学術的でなくエッセイに近いところで、本の内容の消化吸収に良いと思います。カレー好きには基礎知識なのかも知れませんが、ためになりました。
2023/07/10 08:57
社会人受験生必携
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
社会人対象試験は、教養試験は重視されていないためか易しく、仕事で時間のない社会人でも対応できるけど、この本をパラパラ読んでいれば合格ラインにより近づけると思います。(保証はしません。)解説が視覚的に分かりやすく、通勤時のスキマ時間にさらっと見るだけで分かった気になれます。あとは受験生自身のセンスですが。内容が詰まっていますので試験日の3か月前には始めたい一冊です。